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がんの妊婦と赤ちゃん 命の選択が胸をえぐる『コウノドリ』2話

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

2017年10月、TBS金曜ドラマ『コウノドリ』の新シーズンがスタートしました。

リアルに描かれる出産の現場。出演者たちの好演もあり、第1話の平均視聴率は12.9%を記録しています。

期待が高まる中で放送された2話も、視聴者の胸をえぐるテーマで1組の夫婦の物語が描かれました。

妊婦にがんが見つかる 迫られる命の選択

綾野剛さん演じる産婦人科医サクラが受診したのは、土村芳さん演じる、妊婦の久保佐和子。

赤ちゃんは順調に育っているものの、佐和子は子宮頸部腺がんと診断されます。

子宮頸部腺がんは進行が速いがん。すぐに佐和子の治療が必要ですが、赤ちゃんはまだ19週め。すぐに治療を開始し、赤ちゃんを諦めるか…がんの進行のおそれがあるまま、赤ちゃんの成長を待つか…。

がんの手術を行う場合、子宮は全摘出する必要がありました。赤ちゃんを産むとしたら、これが最後のチャンスになってしまうのです。

久保夫婦は、厳しい選択を迫られます。

産みたい母、妻を守りたい夫

サクラから妻の病状を聞いた、福士誠治さん演じる佐和子の夫・慎吾。

「赤ちゃんを産みたい」と願う佐和子に対し、慎吾は「子どもよりも佐和子が大事」と告げます。

夫婦がそれぞれの気持ちに揺さぶられる中、サクラたち産婦人科と新生児科の間で討議が行われていました。

サクラは「自分で子どもを育てたい」という佐和子の願いを尊重し、28週で帝王切開での出産を行うことを提案。

対して、星野源さん演じる四宮は32週を提案。お母さんの胎内にいる4週の差は、赤ちゃんにとって命や障がいに大きく関わります。

しかし、4週という時間が、がんを進行させてしまうかもしれないのです。

妊婦の命を優先するか、赤ちゃんの命を優先するか…。

突きつけられた『選択』に、「もし自分だったら?」と想像した視聴者は胸の内をネット上でこのようにコメントしていました。

・つらい選択すぎる…選べません。

・他人事じゃなくて、涙が止まらなくなってしまった。

・1話の夫に比べて今回の夫、何より妻を思っていて、いい人すぎる。

「運がよかったな」

夫婦が選択したのは、サクラが提案した28週での出産でした。

帝王切開で、赤ちゃんは無事に誕生。続けて佐和子の子宮全摘手術が行われました。

全身麻酔に入る前、目に光を灯し、佐和子はサクラにこう告げます。

コウノドリ先生、私、がんになんか負けませんから。絶対に、あの子育てますから。

コウノドリ ーより引用

手術は無事に終わったが…

未熟児として産まれた赤ちゃんは、幸いにも安定。久保夫婦は新生児室で我が子と対面します。

その様子を見ていたサクラと四宮。四宮は、こう語ります。

サクラ、運がよかったな。

コウノドリ ーより引用

皮肉交じりの四宮のセリフに、サクラは苦笑しながら答えます。

お母さんが子どもを育てたいという思いが、勝ったんだよ。

コウノドリ ーより引用

ところが、四宮が返した言葉は…。

いや、母親の手で子どもを育てさせたいっていうお前の思いが、勝ったんじゃないか。

コウノドリ ーより引用

幸いにも、赤ちゃんは順調に育ち、佐和子のがんも最悪の結果はまぬがれました。

けれど「そうでない現実とも隣り合わせ」なのだと、『コウノドリ』には命の尊さを改めて考えさせられます。

視聴者の感想

・今回もティッシュが何箱あっても足りませんでした…。

・いまそばにいるうちの子が、産まれてきたことが本当に奇跡なんだなって思わされる。

・子宮頸がんの検査を受けようと強く思った。

・重いテーマにしんどくなるけれど、サクラ先生と四宮先生のやり取りにキュンキュンして癒やされます。

第3話では、第1話に登場した高橋メアリージュンさん演じる佐野彩加に再びスポットが当てられます。ナオト・インティライミさん演じる夫・康孝は「最低な夫」として物議をかもした登場人物。

放送後は、再び大きな話題になるでしょう。


[文・構成/grape編集部]

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出典
コウノドリ

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