結婚式まで生きられなかった花嫁 見つけた写真に、夫が号泣
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結婚式で身にまとうウェディングドレスは、多くの女性にとっての憧れです。
男性と一緒に似合うドレスを選ぶ人、結婚式本番までほかの人にドレス姿を見せない人など、準備の仕方はさまざま。
ウェディングドレスにまつわる、哀しく美しいストーリーをご紹介します。
夢は果たせなかったけど
Facebookに投稿された1枚の写真が、人々の胸をしめ付けました。
見られなかったドレス姿
ジョン・ポーロさんは、高校生の時に、ミシェルさんと出会いました。ミシェルさんは素敵な女性で、ジョンさんはすぐに恋に落ちます。
それから8年後、2人は再会し、一緒に暮らしていくことを決めます。
しかし、再会から2年後、ミシェルさんは極めて進行の早いがんに侵されていると、病院で診断されたのです。
2人は衝撃を受けました。ミシェルさんに残された人生は、あまりにも少ないものでした。
最初の手術が行われる数日前、ジョンさんとミシェルさんは、結婚の書類を裁判所に提出します。
ジョンさんは、ミシェルさんのがんが治ることを強く祈っていました。けれど手術後、がんは再発してしまいます。もう、ミシェルさんは末期でした。
写真の右側に映っているミシェルさんは、そんなつらい目にあった時も、笑顔を絶やしませんでした。
「治る見込みはない」と分かった2人は、結婚式の夢を叶えることにします。
病室にいる間、ミシェルさんは結婚式をどれくらい盛大に行うかについて、とても楽しそうに話していました。
でも、運命はここでも残酷でした。
結婚式が予定されていた2週間前に、ミシェルさんは息を引き取ったのです。2016年1月22日のことでした。
ジョンさんは、「ミシェルさんがもういない」という現実を、とても受け入れることができませんでした。なぜならジョンさんは、ミシェルさんのドレス姿を、まだ見ていなかったのです。
一生見られないものだと思っていたら
ミシェルさんが亡くなってから1週間後。打ちひしがれたジョンさんは、ミシェルさんの携帯を見ていて、ハッとします。
ドレスを試着した際に撮影した写真のデータが、ミシェルさんの携帯に保存されていたのです。
ジョンさんはベッドに身を投げたまま、泣き崩れました。
ミシェルさんのドレス姿を見ることができた嬉しさから、大声で笑いながら、ほほに涙を流し続けました。
Facebookに投稿されたミシェルさんの写真を見た人たちから、ジョンさんにたくさんのコメントが寄せられました。
小さな奇跡が、ジョンさんの沈んだ心に、光をもたらしました。
ミシェルさんの1番美しい姿は、ジョンさんの心に永遠に生き続けるでしょう。
[文・構成/grape編集部]