虐待事件で注目される『児童相談所』の意義 ある母親の呼びかけに、ハッとする
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- @yuutaro02
東京都目黒区で起こった、5歳女児の虐待事件。衰弱した女児を放置し死亡させたとして、2018年6月6日に父親と母親が逮捕されました。
およそ半年もの間まともな食事を与えられず、暴力を加えられていた被害女児の壮絶な実態に、日本中の人々が胸を締め付けられています。
児童相談所は子どもの権利を守る機関
報道によると、被害女児は以前住んでいた香川県で2度、児童相談所(以下、児相)に一時保護されていたといいます。その事実に関し、ネット上では次のような意見が上がりました。
・児相が携わっていたのなら、どうにかならなかったのか。
・2度も一時保護されていたなんて。救える命だったのかも…。
児相とは、子どもの福祉に関する相談に応じ、援助などを行う専門機関です。
地域住民からの通報を受け、虐待の可能性があると思われる家庭を訪問するなど、さまざまな仕事を行っています。
事件を受け、その対応に一部非難の声も上がった児相ですが、Twitterでは「実際にお世話になったことがある」「児相に助けられた」といった内容の体験談を投稿する人も…。
※写真はイメージ
二児の母親である、ゆうたろう(@yuutaro02)さんも、その中の1人です。
育児が1番つらかった時期に児相に相談したところ、当時の職員はとても親身に「何が子どもにとって1番よいのか」「今後どうすべきか」を一緒に考えてくれたといいます。
具体的には、精神的に不安定な自分自身の回復に専念できるよう、子どもを一時的に保護してもらったり、何度も根気強く面談をしてくれたりなど、さまざまな形のサポートをしてくれたのだとか。
その経験をふまえ、ゆうたろうさんは次のように自身の考えをつづりました。
児相は親から子どもを取り上げる機関ではなくて、子どもの権利を守ってくれる機関
1人の母親の主張に対し、ネット上にはさまざまな意見が寄せられています。
【ネットの声】
・私も児相にお世話になった母親の1人です。対応はとても早く、親身になってくれました。頼れば助かるのに、強い偏見があり、なかなか踏み出せない人もいますよね。
・私は子どものころに学校から児相に連絡され、施設に行きました。あのままの生活を送っていたら、いまの私はいなかったと思います。
・悩んでいる人は1人で対処せず、助けてくれる機関があるので、遠慮せずに利用してほしいです。
虐待により、子どもを死に追い込む…。それは大人として、人間として許されない行為です。
しかし、誰しも実際に親の立場になってみなくては分からない育児のつらさや苦しみはあります。
※写真はイメージ
自分1人でストレスを溜め込み、コントロールできないギリギリのところまで来ている人はいませんか。また、周囲に育児の悩みや不安を抱え込んでいる人を見かけたことはありませんか。
自ら、あるいは誰かの手によって児相に相談することで、救える命や改善できる未来はあるのかもしれません。
子どもの権利を守るために…。いまこそ私たち大人は、無意識に築いた偏見を取り除き、児相により救われた家庭がある実態に目を向けるべきなのではないでしょうか。
[文・構成/grape編集部]