まる子「大人になって、天使になったあたしへ」 声優・TARAKOさんの弔辞に涙
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『ちびまる子ちゃん』や『コジコジ』などの作品で知られる漫画家・さくらももこさんをしのぶ『ありがとうの会』が、2018年11月16日に東京都内で開かれました。
同年8月15日に、乳がんによって53歳でこの世を旅立ったさくらももこさん。別れを惜しむため、会場には漫画家やアニメ関係者など約1千人が集まりました。
アニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)のエンディングテーマ『100万年の幸せ!!』を歌った歌手の桑田佳祐さんや、友人で女優の賀来千香子さんなども参列。
弔辞にあたる「ありがとうの言葉」を、アニメで主人公『まる子』の声を務めた声優のTARAKOさんが述べ、人々の胸を打ちました。
『まる子』からの弔辞
弔辞の最初で、TARAKOさんは『まる子』の声優になれたことの感謝をさくらももこさんに伝えました。
私の人生の半分は、『まる子』ですね。はい。歳ばれますけどね。
本当にあの、何のお礼も、何のお礼も、こんな恩人に何のお礼もできなかったのが、もう本当に…。
だからその分これからは、もう、みんなで頑張って、ももこ先生の世界をつないでいくことが、私たちの使命というか、やりたいことというか。
本当に、本当に、ももこ先生いなかったら、私、本当に人生変わってたので。
アニメ『ちびまる子ちゃん』の25周年記念では、さくらももこさん本人がキャラクターに声をあてて、番組冒頭であいさつをしたことも。その声がTARAKOさんとそっくりだったことが話題になりました。
弔辞でも、TARAKOさんはさくらももこさんと声が似ていたことについて、このように述べています。
本当に、何か似てるって、こんなに幸せで嬉しくてありがたくて、何かグッとくるもんだなってことも、ももこちゃんが教えてくれました。
そして、「私はプライベートのももこちゃんをあまり知らないので、やっぱりこの人が1番知っているんじゃないかって人に、改めて挨拶をしてもらおうと思う」というと、TARAKOさんは『まる子』の声で次のように語りました。
【3年4組さくらももこ(通称・まる子)】
大人になったあたしへ。
まずは何をおいてもこれだね。
よくぞ夢を叶えてくれました。
あんた本当、偉いよ。おめでとう。
大人になったあたしへ。
プライベートは何かいろいろあったみたいだね。
でもまあ、あんたもあんたの作品もたくさん人に愛されたんだから、人生バランスなのかもしれないね。
大人になったあたしへ。
お酒はまあ、ひろしの娘だから飲むだろうとは思ったけど、タバコまでやっちゃうとはあんたすごいね。
タイムマシンがあったら、身体が悲鳴上げる前に「おいおい、ほどほどにしろよ」っていいたかったよ。
大人になって、天使になったあたしへ。
そっちはどうだい?
いやいや、きっとまだこっちだよ。
今日は絶対この辺でうろうろしてるよね。
桑田(佳祐)さんいるけど、しがみついちゃダメだよ。
一緒に歌うんだろうな。
大きな声で踊りながらね。
あたしは昔、あんたのせいでずっとこの歌が頭にあったから、一節歌うよ。
「かわいそうだよ~ズボンのおなら~右と左に泣き別れ~」
3日3晩うなされたよ。
最後に、大人になって天使になって、天国へ行くあたしへ。
そっちでもたまに「まる子」描いてよね。
「こじこじ」や「永沢」や「ちびしかく(ちゃん)」でも何でもいいから。
ずっとずっと、どこにいても描き続けてください。
生まれ変わっても、きっとずっと、私はちっちゃくて、丸くて、おちょこちょいで、プリンが好きで、百恵ちゃんが好きで、漫画が大好きな…さくらももこです。
またね。
『ちびまる子ちゃん』は、さくらももこさんの少女時代をモデルにして描かれた作品。そのため、『まる子』はさくらももこさんの分身のような存在でもあります。
子どもの『まる子』から大人の『まる子(さくらももこさん)』へ向けたメッセージ。TARAKOさんの弔辞に、多くの人が涙を流しました。
【ネットの反応】
・『まる子』からのメッセージが不意打ちすぎる…こんなの泣いてしまいます!
・TARAKOさんの言葉が、すごく心に刺さりました。
・最後の「さくらももこです」に、涙腺崩壊。
・とても素敵な会。多くの人たちから愛されていますね。
これからも、さくらももこさんの作品は多くの人たちに愛され続けていくでしょう。
[文・構成/grape編集部]