父親の記憶と向き合う『世界で1ばん嫌いなあなたへ』 半熟たまこさんが伝えたいこと
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- 出典
- 19tamaco






父親の愛情を知ったのは、現実ではなく夢の中。目覚めた時、半熟さんは現実との落差にぼう然とします。
夢の中でだけ手に入る「普通の親子関係」の場面は、現実の記憶と並べて描かれることで、その落差がより鮮明に伝わってきます。
父親と関わりを絶って
自殺も考えたことのある半熟さんは、高校生になって、ようやく「逃げてもよかったのだ」と気付くことができました。
「逃げる」という選択肢が自分にもあると気づくまでに、長い時間がかかったことが作中では描かれています。その気づきが、半熟さんにとって父親との関わりを断つ一歩につながっていったようです。
気付きたくなかったこと
父親の暴力から、家族に守ってもらえなかったことも半熟さんのトラウマの1つ。耐えるしかなかった少女時代に、誰かの優しさがあればどれほどよかったでしょうか。
この章では、家族全体の構造の中で半熟さんが置かれていた孤立した状況が掘り下げられています。助けを求める先がなかったという事実が、暴力そのものと同様に、長く心に影を落とすものだったようです。