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20年後の自分の顔は、いま創る なりたい自分を明確に

By - 吉元 由美  公開:  更新:

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吉元由美の『ひと・もの・こと』

作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。

たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。

20年後の自分の顔は、いま創る

「20歳の顔は自然から授かったもの。30歳の顔は自分の生き様。だけど50歳の顔にはあなたの価値がにじみ出る」

来年60歳という人生の大きな節目を前にして、自分の身体、外見について、これまでとは違う見方をするようになりました。ココ・シャネルのこの有名な言葉のリアリティをひしひしと感じています。

年を重ねて、それなりに肌の衰えがあったり、たるんできたところがあったり、加齢は避けられない箇所も多々あります。緊張感のなさがたるみを作ってしまったのか…これも価値観、意識の現れと反省しきり、慌ててリフトアップのマッサージをしてみます。

眉間のシワ。口角が下がっている。目に力がない。眉間にシワを寄せるようなことが多くあった人生、不満が多かった人生…人生はひと色ではありませんが、そんな人生にどのように向き合ったかということの積み重ねが顔、表情に表れます。

疑い深い、不安が多い、不満が多い。隠し事が多い、嫉妬深い。ふっとした表情、無意識に表れてしまうものです。日常の中でふと現れてしまう表情に、自分では気づかないまま年を重ねる。それがまさにココ・シャネルの言う、「価値がにじみでる」ということなのでしょう。

30代の初めだったか、ジュディ・オングさんと4泊5日のテレビの旅番組をご一緒したことがあります。

「いつも鏡を見ることは大事よ。顔には自分が現れるから」

ロケバスの中で、何度も鏡を見てお化粧直しをしていたとき、ジュディさんから言われた言葉をよく覚えています。自分の顔は、自分で創る。それは、人生に責任を持つということにもつながるのです。

さて、そのために簡単にできること。常に口角を上げることを意識してみましょう。口角に軽く力を入れるのです。すると、微笑んでいるような柔らかい表情になります。口角に締まりがないと、無意識のうちに無表情、怖い顔になってしまいます。歩いているときも、電車に乗っているときも、口角を意識してみてください。すると、気持ちも柔らかくなることに気づくと思います。

先日、92歳になるおじいさまとお会いしました。その柔らかく慈愛に満ちた笑顔に心打たれました。まさにその方が歩んできた道がそのお顔に現れているようでした。

人生が充実している人は、いい顔をしています。表情を曇らせる思い癖は手放す。これから重ねていく時間は、まさに総仕上げのプロセスです。なりたい自分を明確に。いま、この瞬間、丁寧に、大切に、愛をもって過ごしていきましょう。

※記事中の写真はすべてイメージ

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[文・構成/吉元由美]

吉元由美

作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
吉元由美オフィシャルサイト
吉元由美Facebookページ
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