それ、マウントかも?聞き上手になる魔法の言葉とは By - 吉元 由美 公開:2025-06-08 更新:2025-06-08 エッセイ吉元由美連載 Share Post LINE はてな コメント 吉元由美の『ひと・もの・こと』 作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。 たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。 言葉の向こうにあなたが見える〜『マウント』をとっていない? 「すごいですね」は魔法の言葉です。 魔法の言葉とは、平たく言うと『便利な言葉』『場の平和をもたらす言葉』です。 また、言われた人にいい気持ちになってもらえる言葉です。 人を称える、褒めるというのは、自分自身の素直さや寛容さの表れです。 ということは、意識して人を褒めることによって、素直さや寛容さがさらに鍛えられるのです。 もちろん、それがわざとらしくならないように。心から言えるように。これも自分を磨く鍛錬のひとつになります。 最近、「マウントを取る」という言葉をよく耳にします。 この言葉を知り、ときどき会話の中で覚えていた違和感の正体がわかりました。 例えば、「この前、こんなことがあった」と言うと、「私なんて…」と被せるような発言がある。 また、「知ってる、知ってる、それって…」と話を遮られることもあります。 するとそちらの話の流れに引っ張られ、自分が話そうと思っていたことが置き去りになってしまう。 そこから自分の話に戻すのも億劫になり、そのまま話さずしまいになることが多々あります。 物知りの人に多いのは、こちらの話の途中で、説明をし始めることでしょうか。 話を始めた側からするとなんとも消化不良な気分になってしまいます。 そんなときに「すごいですね」という言葉が効力を発揮します。 相手が喜ぶことを言えた自分を心の中で褒める。 相手は褒められたことで気分が良くなる。 そこで自分の話へと軌道修正していく流れを作っていくこともできるのです。 会話はキャッチボールのように、と良く言われます。誠にその通りだと思います。 投げたボールを受け取ってもらえず、突然豪速球が飛んできたらキャッチボールは成立しませんよね。 自分もちゃんと相手の話を受け止めているかどうか、何気ない日常的な会話をしているときにも客観的な視点が大切になると思います。 話し上手になる前に、聞き上手になることです。 自分が『マウントを取る』側にならないように、相手の話を、余裕を持って聞きながら自分が伝えたいことを話す。 もし相手が話に割って入ってきたら「待って」と、ストップをかけることも必要かもしれません。 そのような毅然とした対応は、マウントの『抑止力』になると思います。 日常の会話、S N Sにおいても、自分の言葉、発言がどう見られているかということも気をつけて。 自分の言葉の向こうに何が見えるのか。 「すごいですね」と言える? 「すごいでしょ」と見せたい? 言葉はその人を表します。 そのことを心に留めて、自分の言葉を発信していきたいですね。 いのちを紡ぐ言葉たち かけがえのないこの世界で吉元 由美1,584円(07/01 06:00時点)Amazon楽天市場YahooAmazonの情報を掲載しています ※記事中の写真はすべてイメージ 作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー [文・構成/吉元由美] 吉元由美 作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。 ⇒ 吉元由美オフィシャルサイト ⇒ 吉元由美Facebookページ ⇒ 単行本「大人の結婚」 ナスをラップに包んでレンジでチンすると? ギャル曽根レシピに「その発想はなかった」包んでレンジでチンするだけ!?ギャル曽根さんの時短レシピに「もう焼かなくていい!」「天才」と反響です。 鈴木福「身長抜かされそう」 9歳下弟とのツーショットに「頼もしくなったね!」鈴木福さん、9歳下弟の誕生日を報告。ツーショット写真に「さすが兄弟!」 Share Post LINE はてな コメント
吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
言葉の向こうにあなたが見える〜『マウント』をとっていない?
「すごいですね」は魔法の言葉です。
魔法の言葉とは、平たく言うと『便利な言葉』『場の平和をもたらす言葉』です。
また、言われた人にいい気持ちになってもらえる言葉です。
人を称える、褒めるというのは、自分自身の素直さや寛容さの表れです。
ということは、意識して人を褒めることによって、素直さや寛容さがさらに鍛えられるのです。
もちろん、それがわざとらしくならないように。心から言えるように。これも自分を磨く鍛錬のひとつになります。
最近、「マウントを取る」という言葉をよく耳にします。
この言葉を知り、ときどき会話の中で覚えていた違和感の正体がわかりました。
例えば、「この前、こんなことがあった」と言うと、「私なんて…」と被せるような発言がある。
また、「知ってる、知ってる、それって…」と話を遮られることもあります。
するとそちらの話の流れに引っ張られ、自分が話そうと思っていたことが置き去りになってしまう。
そこから自分の話に戻すのも億劫になり、そのまま話さずしまいになることが多々あります。
物知りの人に多いのは、こちらの話の途中で、説明をし始めることでしょうか。
話を始めた側からするとなんとも消化不良な気分になってしまいます。
そんなときに「すごいですね」という言葉が効力を発揮します。
相手が喜ぶことを言えた自分を心の中で褒める。
相手は褒められたことで気分が良くなる。
そこで自分の話へと軌道修正していく流れを作っていくこともできるのです。
会話はキャッチボールのように、と良く言われます。誠にその通りだと思います。
投げたボールを受け取ってもらえず、突然豪速球が飛んできたらキャッチボールは成立しませんよね。
自分もちゃんと相手の話を受け止めているかどうか、何気ない日常的な会話をしているときにも客観的な視点が大切になると思います。
話し上手になる前に、聞き上手になることです。
自分が『マウントを取る』側にならないように、相手の話を、余裕を持って聞きながら自分が伝えたいことを話す。
もし相手が話に割って入ってきたら「待って」と、ストップをかけることも必要かもしれません。
そのような毅然とした対応は、マウントの『抑止力』になると思います。
日常の会話、S N Sにおいても、自分の言葉、発言がどう見られているかということも気をつけて。
自分の言葉の向こうに何が見えるのか。
「すごいですね」と言える?
「すごいでしょ」と見せたい?
言葉はその人を表します。
そのことを心に留めて、自分の言葉を発信していきたいですね。
いのちを紡ぐ言葉たち かけがえのないこの世界で
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※記事中の写真はすべてイメージ
作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー
[文・構成/吉元由美]
吉元由美
作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
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⇒ 吉元由美Facebookページ
⇒ 単行本「大人の結婚」