新型コロナウイルスが全世界に蔓延 前代未聞の世相に By - 押阪 忍 公開:2020-03-03 更新:2020-03-03 エッセイ押阪忍 Share Post LINE はてな コメント こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。 ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。 憎っくき新型コロナウイルス この欄に寄稿する原稿用紙に向うと、今はどうしても新型コロナウイルスのことが頭をよぎります。中国から飛散したこの感染力の強いウイルスは、確固たる防御の手立ても無く、今は全世界に蔓延し、はや2ヶ月が過ぎようとしています(2020年3月2日 現在)。 各国に感染者は増え続け死亡者が相次ぎ、日本では北海道、東京、愛知と感染者が多く、沖縄まで広がっています。 安倍首相は2月の末、今後2週間のイベントの中止の自粛要請を出しました。プロ野球のオープン戦は無観客試合、コンサートは中止、国立博物館などは休館、学校の卒業式もなく、企業は時差出勤を決め、テレワークに切り替えました。 東京ディズニーランドや東京スカイツリーの展望台も休園、休業です。大相撲大阪場所も無観客場所となり、かつて誰も体験したことのない前代未聞の世相となりました。 そしてナント東京五輪の開催さえ云々(うんぬん)されているのです。東京都もJOCも開催を明言してはいますが、その目処(めど)は5月とか… う~ん…。 思えば、インフルエンザや風邪は、気温の低い時季、つまり冬場に流行し、気温が高くなる5月6月には自然に終息します。となれば今、この時季ド~ンと25度ぐらいの夏日になってくれないものか…と 人知れず思う日々なのであります。 新型コロナウイルス戦争には、なんとしても負けたくありません。皆さん、新コロナに負けない免疫力、抵抗力をつけ、マスク、手洗いを励行し、この難関、非常時を必ず乗り切りましょう。 普段の日常生活が1日も早く取り戻せるよう 一日千秋の思いで祈り続けております。 <2020年3月> フリーアナウンサー 押阪 忍 1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2019年現在、アナウンサー生活61年。 日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。 快挙を成し遂げた狩野英孝、帰国便の搭乗券をよく見ると… 「さすがJAL」の声ホノルルマラソンから帰国する狩野英孝さんに、JALが用意したサプライズとは…。 ロケで出会う人を「お母さん」と呼ぶのは気になる ウイカが決めている呼び方とは?タレントがロケで街中の人を呼ぶ時の「お母さん」「お父さん」に違和感…。ファーストサマーウイカさんが実践している呼び方とは。 Share Post LINE はてな コメント
こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。
ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。
憎っくき新型コロナウイルス
この欄に寄稿する原稿用紙に向うと、今はどうしても新型コロナウイルスのことが頭をよぎります。中国から飛散したこの感染力の強いウイルスは、確固たる防御の手立ても無く、今は全世界に蔓延し、はや2ヶ月が過ぎようとしています(2020年3月2日 現在)。
各国に感染者は増え続け死亡者が相次ぎ、日本では北海道、東京、愛知と感染者が多く、沖縄まで広がっています。
安倍首相は2月の末、今後2週間のイベントの中止の自粛要請を出しました。プロ野球のオープン戦は無観客試合、コンサートは中止、国立博物館などは休館、学校の卒業式もなく、企業は時差出勤を決め、テレワークに切り替えました。
東京ディズニーランドや東京スカイツリーの展望台も休園、休業です。大相撲大阪場所も無観客場所となり、かつて誰も体験したことのない前代未聞の世相となりました。
そしてナント東京五輪の開催さえ云々されているのです。東京都もJOCも開催を明言してはいますが、その目処は5月とか… う~ん…。
思えば、インフルエンザや風邪は、気温の低い時季、つまり冬場に流行し、気温が高くなる5月6月には自然に終息します。となれば今、この時季ド~ンと25度ぐらいの夏日になってくれないものか…と 人知れず思う日々なのであります。
新型コロナウイルス戦争には、なんとしても負けたくありません。皆さん、新コロナに負けない免疫力、抵抗力をつけ、マスク、手洗いを励行し、この難関、非常時を必ず乗り切りましょう。
普段の日常生活が1日も早く取り戻せるよう 一日千秋の思いで祈り続けております。
<2020年3月>
フリーアナウンサー 押阪 忍
1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2019年現在、アナウンサー生活61年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。