私たちに備わっている本能を発揮していくことが、身を守る助けになる
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吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
世界はサインにあふれている
(転ばないようにしよう)
3ヶ月ぶりの友人たちとの会食、プラットフォームのサンダルを履きながらそう思いました。厚底のそのサンダルは、爪先の返りもあり歩きやすく、お気に入りの一足です。いつも以上に気をつけて、レストランに向かいました。
そのレストランはJR山手線の駅から歩いて10分、その途中に私が医療保険を契約している保険会社の本社ビルがありました。最近、営業担当の人と話すことがあったので、(ああ、ここにオフィスがあるんだ)などと考えながら歩いていました。
川沿いの道をいくのですが、川の手前をいくか、渡った側をいくか、一瞬迷いました。そして私は橋を渡り、右に曲がりました。ほんの少し、そう、20メートルほど、レストランに近かったからです。そこには路上喫煙所があり、煙草の匂いが漂っていました。
息を止めて通り過ぎようとしたとき、体が斜めになっていることに気づきました。そう、転んだのです。右手を見ると、手首が見たこともない曲がり方をしていました。親切なおじさまに助けられ、救急車で病院へ。翌日から入院、手術となりました。
その前日、家の近くで松葉杖の大学生を見かけました。さぞ痛くて、不自由だろうなあと思い、横断歩道を渡るとき、少し離れたところから見守りました。まさか翌日に、こんなことになるとは…思うわけもなく。
実は、骨折は2回目です。15年前に娘をスケートに連れて行ったとき、軽く手をついてしまったときに、右肘の骨をやってしまいました。その日、何かあったときのために保険証を持っていったことをよく覚えています。
入院中、思考力も気力もダウンしたのですが、ただひとつ、胆で決めたことがあります。
「野性の勘を取り戻す!」
転ぶ前にいくつもあったサイン。そこにもっと注意を向けていたら、避けることができたかもしれません。サインを見逃してしまうのは、(まあ、いいか)という慢心であったり、我であったり、過度な情報が邪魔しているのです。
ふとよぎる予感、目の前に現れる現象の中に、ヒントがある。その勘を研ぎ澄ますためには、予感やサインが現れたときに、受け止める、そして自分に確認、問うてみることです。
これからの時代、私たちに備わっている本能を発揮していくことが、身を守る助けになると思います。
野性の勘を取り戻す。そんな私の決意をよそに、家族によりヒールの高い靴禁止令が出ました。…はい、それが即効性のある対処であります…。
※記事中の写真はすべてイメージ
作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー
[文・構成/吉元由美]
吉元由美
作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
⇒ 吉元由美オフィシャルサイト
⇒ 吉元由美Facebookページ
⇒ 単行本「大人の結婚」