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雨期の6月 今でも覚えている、子供の頃に体験した濁流の怖さ

By - 押阪 忍  公開:  更新:

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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言ひとりごと』にお付き合いください。

降雨の6月(水害の出ないことを)

しとしとぴっちゃんの6月です。梅雨は田畠の為には必要な水ですが、最近は、豪雨になる程の大量の雨が降る事が多いようです。

昨年も西日本や中国地方で、豪雨のため、大きな被害が出ました。火事も怖いですが、豪雨も同様です。

当方子供の頃、小学3年生ぐらいだったと思いますが、母、兄、姉は、当時、国民病と言われた『結核』で、次々と亡くなり、父親との2人暮らしでありました。それなりに苦労はしましたが… ま、それはそれとして…。

6月の雨期だったと思います。雨が降り続いた岡山県津山市の吉井川です。川の近くの二階家に住んでいたのですが、夜になってから、川の堤防が決壊して、流れて来る水の音がゴーゴーと聞こえてきました。

あっと言う間に1階の戸障子や窓ガラスが割れて、濁流が1階の部屋に入って来ました。濁流はかなりの早さで、1階の部屋に流れ込み、それも見る見るうちに、10センチ、20センチと増えるのです。

畳を越えそうになったので、慌てて父親と2階へ上りました。そのうちに停電です。真暗な中で、ゴーゴーと流れる濁流の音… 10数段ある階段の、下から7段目位にまで、濁流が上がって来ましたので、ホント生きた心地はしませんでしたね。

なんとか、5、6段を残して濁流は止まりましたが、濁流の音が耳に残り恐怖で眠れなかった一夜だった事を、今でもハッキリ覚えております。

深夜に濁流は何とか納まりましたが、翌朝1階に降りて見ると、そこはまだ泥の海でした。

畳や家具など水害の後始末は、それはそれは、大変な作業ですが、今回は、濁流の体験のみ、ご紹介させて頂きました。水害は怖いですね…。

<2022年6月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2022年現在、アナウンサー生活64年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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