キャンプ場に掲示された貼り紙 その内容が?「洒落にならない」
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あなたは夏になると、どこへ行きたくなりますか。
『涼』を求めて、標高が高い山へ足を運びたくなる人もいるでしょう。涼しい環境での登山やキャンプは、非日常感を味わえて気持ちいいですよね。
ですが、2025年8月20日、富山県富山市にある標高約2300メートルの『薬師峠キャンプ場』が突如、当面の間、閉鎖される事態に。
閉鎖の理由を伝える貼り紙がキャンプ場の売店に掲示され、多くの人を震撼させました。
その理由がというと…。富山県警察山岳警備隊が、Xアカウント(@toyama_sangaku)に投稿した写真で、ご確認ください。
なんと、キャンプ場にクマが出没したというのです。
しかも投稿では、登山者のテントと食料がクマによって持ち去られたという状況を伝えています。
全国各地でクマが人を襲う被害が頻発する中、恐怖を感じる内容でしょう。
クマの出没を受けて、キャンプ場にいた人たちは近くの山小屋への避難を余儀なくされたといいます。
投稿を見た人からは、このような声が上がりました。
・これは怖い…。
・訪れる予定を立てていたのに…。どうしようかな。
・登山者の安全に配慮いただきありがとうございます。
・洒落にならない。今シーズンの登山は諦めたほうがよさそうだ…。
キャンプ場に現れたクマについて、富山県自然保護課に取材すると…
grapeは、クマがテントを襲った際の詳しい状況について、『薬師峠キャンプ場』を管理する富山県自然保護課に取材しました。
――クマがテントを襲った際の詳しい状況を教えてください。
テントが襲われる被害が発生したのは、同月19日の午後4時45分ごろ。
テントの中には男性がいました。出入り口を開けて休憩していたところ、クマの姿が目に入ったといいます。
男性はすぐに、クマがいる方向と逆側の出入り口から逃げ出しました。ほどなくすると、お菓子や飲み物が入っていたテントごと、笹薮の中に引き込まれたとのことです。
テントの近くにあった、熱湯や水でもどして食べるアルファ米も持ち去られたようですね。
クマは、子熊とみられます。
――『薬師峠キャンプ場』で、クマによる被害が発生したことは過去にあったのでしょうか。
キャンプ場の管理人によると、今回のような被害が起きたのは数十年ぶりだそうです。
男性が感じた恐怖は、察するに余りあるでしょう。逃げるのが少しでも遅れていれば、テントと食料が奪われるだけでは済まなかったかもしれません。
同県や同県警は登山者に向けて、このような対策を呼びかけています。
・音が出る鈴などを持参する。
・食料を入れたリュックやクーラーボックスなどから絶対に目を離さない。
・食料は車などに保管し、匂いが漏れないようにする。
・食べ残しやゴミは必ず持ち帰る。
同月3~4日には、同キャンプ場周辺の登山道でも親子のクマが目撃されており、余談を許さない状況が続きます。
登山の予定がある人は、訪れる山でクマの出没状況がないかをしっかりと確認し、計画を見直すようにしましょう。
※本記事は投稿者様の許諾を得た上で掲載しております。
[文・構成・取材/grape編集部]