心がザワザワするとき『心を整える方法』を見つけるポイントは? By - 吉元 由美 公開:2024-03-31 更新:2024-03-31 エッセイ吉元由美連載 Share Post LINE はてな コメント 吉元由美の『ひと・もの・こと』 作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。 たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。 心がザワザワするときの処方箋 先日、包丁で爪と皮膚の間を切ってしまいました。止血を試みても出血が止まらず病院に行くと、三針縫うことに。爪と皮膚を縫い合わせるという、いま思い出しても背中がひやりとします。 これまでも転んで手首を骨折し手術するなど、不用意な怪我をしたのですが、そのたびに傷が治癒していくことに感動します。人間の身体にプログラムされている仕組みに驚くのです。 血管が断裂すると止血反応が起こる。血小板はたくさんの突起を伸ばし、化学物質が放出され、血管の傷口に血栓を作り止血。 その後も多くの化学物質が作用しあうプロセスを経て、肉が再生し、傷が治癒していきます。人間の身体(動植物も同じく)には、生命を維持するための驚くべきプログラムが備わっているのです。 このように肉体は傷を負ったら治癒に向かって動き出します。 そして、身体を整えるために私たちができることとして薬や漢方薬、サプリメント、アロマセラピー、マッサージ、運動など、いろいろな処方箋があります。 同じように、自分なりの心を整えるための処方箋があると心に立つ波を穏やかにすることができると思うのです。 心がザワザワするときは……大切な人を大切にする。大切なものを大切に手にとってみる。大切なものとは、かけがえのないもの。 かけがえのない人、ものがあるということをしっかりと味わう。ありがたく思う。すると、心は清い流れに戻って行くように思います。 心がザワザワするときは……丁寧に食事を作る。食材を丁寧に扱う。それらが自分の健康の助けになることに思いを馳せながら、丁寧に調理する。 この食事を喜んでもらおうと思いながら、丁寧に味付けをする。私は『料理瞑想』と呼んでいるのですが、無心に手を動かすと心が落ち着きます。 悲しいことがあったとき、痛ましいニュースにいたたまれない気持ちになったとき、私は愛犬のラニを抱きしめたものでした。 あたたかい命のぬくもりは、何が大切なのかを教えてくれ、本当に癒やされたものでした。 薬の処方箋が人によって異なるように、心を整える方法も、それぞれに見つけていくものです。 ポイントは、大好きなことをすること。自分に無理をさせないこと。料理でも散歩でもスポーツでも。そして、心がざわつくときには大好きな場所へ行きましょう。 大好きな場所には、それがどんな場所であってもその人にとって癒しのエネルギーがあるのです。 いのちを紡ぐ言葉たち かけがえのないこの世界で吉元 由美1,584円(12/22 15:00時点)Amazon楽天市場YahooAmazonの情報を掲載しています ※記事中の写真はすべてイメージ 作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー [文・構成/吉元由美] 吉元由美 作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。 ⇒ 吉元由美オフィシャルサイト ⇒ 吉元由美Facebookページ ⇒ 単行本「大人の結婚」 快挙を成し遂げた狩野英孝、帰国便の搭乗券をよく見ると… 「さすがJAL」の声ホノルルマラソンから帰国する狩野英孝さんに、JALが用意したサプライズとは…。 ロケで出会う人を「お母さん」と呼ぶのは気になる ウイカが決めている呼び方とは?タレントがロケで街中の人を呼ぶ時の「お母さん」「お父さん」に違和感…。ファーストサマーウイカさんが実践している呼び方とは。 Share Post LINE はてな コメント
吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
心がザワザワするときの処方箋
先日、包丁で爪と皮膚の間を切ってしまいました。止血を試みても出血が止まらず病院に行くと、三針縫うことに。爪と皮膚を縫い合わせるという、いま思い出しても背中がひやりとします。
これまでも転んで手首を骨折し手術するなど、不用意な怪我をしたのですが、そのたびに傷が治癒していくことに感動します。人間の身体にプログラムされている仕組みに驚くのです。
血管が断裂すると止血反応が起こる。血小板はたくさんの突起を伸ばし、化学物質が放出され、血管の傷口に血栓を作り止血。
その後も多くの化学物質が作用しあうプロセスを経て、肉が再生し、傷が治癒していきます。人間の身体(動植物も同じく)には、生命を維持するための驚くべきプログラムが備わっているのです。
このように肉体は傷を負ったら治癒に向かって動き出します。
そして、身体を整えるために私たちができることとして薬や漢方薬、サプリメント、アロマセラピー、マッサージ、運動など、いろいろな処方箋があります。
同じように、自分なりの心を整えるための処方箋があると心に立つ波を穏やかにすることができると思うのです。
心がザワザワするときは……大切な人を大切にする。大切なものを大切に手にとってみる。大切なものとは、かけがえのないもの。
かけがえのない人、ものがあるということをしっかりと味わう。ありがたく思う。すると、心は清い流れに戻って行くように思います。
心がザワザワするときは……丁寧に食事を作る。食材を丁寧に扱う。それらが自分の健康の助けになることに思いを馳せながら、丁寧に調理する。
この食事を喜んでもらおうと思いながら、丁寧に味付けをする。私は『料理瞑想』と呼んでいるのですが、無心に手を動かすと心が落ち着きます。
悲しいことがあったとき、痛ましいニュースにいたたまれない気持ちになったとき、私は愛犬のラニを抱きしめたものでした。
あたたかい命のぬくもりは、何が大切なのかを教えてくれ、本当に癒やされたものでした。
薬の処方箋が人によって異なるように、心を整える方法も、それぞれに見つけていくものです。
ポイントは、大好きなことをすること。自分に無理をさせないこと。料理でも散歩でもスポーツでも。そして、心がざわつくときには大好きな場所へ行きましょう。
大好きな場所には、それがどんな場所であってもその人にとって癒しのエネルギーがあるのです。
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※記事中の写真はすべてイメージ
作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー
[文・構成/吉元由美]
吉元由美
作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
⇒ 吉元由美オフィシャルサイト
⇒ 吉元由美Facebookページ
⇒ 単行本「大人の結婚」