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元警察官が注意喚起! 「女性が生理用品を捨てる時は…」

By - grape編集部  公開:  更新:

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ゴミ捨て場の写真

※写真はイメージ

突然ですが、あなたが犯罪者だったら、どんな家を狙いますか。

空き巣やストーカーは、あらゆる情報を手がかりに「ほかに誰が住んでいるのか」「何を持っているのか」「どのタイミングで狙えばよいか」を見極めています。

そしてその情報源の1つが、日々のゴミです。

元警察官である筆者は、防犯の基本というのは、加害者の視点に立って考えることだと思っています。

本記事では、個人情報を守る『安全なゴミの捨て方』を紹介します。

個人情報を守るゴミの捨て方

普段何気なく捨てているゴミですが、以下のようなものは、捨てる際に特に注意が必要です。

・名前と住所が書かれた郵便物

多くの人が気を付けているかもしれませんが、住所だけでなく、名前が分かればSNSから生活スタイル、さらには家族構成まで調べられてしまいます。

・化粧品や生理用品などの生活ゴミ

化粧品や生理用品などのゴミは、空き巣に「女性が1人で住んでいる可能性が高い」と判断される要素です。

何も考えず適当に捨ててしまうと、ストーカーや性犯罪のターゲットにされるリスクが高まります。

・少量の生ゴミや弁当の容器

ゴミの量だけでも、「ほかに家族がいない」もしくは「単身者」だと分かるヒントになってしまいます。

また、ゴミの量が少なめだと「昼も夜も家にいない=在宅時間が少ない」と判断され、侵入のターゲットになることも…。ゴミの量や内容も、意外と空き巣に見られているのです。

生ゴミの写真

※写真はイメージ

情報漏れを防ぐ!5つの対策とは

では、こうした『ゴミからの情報漏洩』を防ぐには、どうすればよいのでしょうか。

筆者は以下の5つが重要なポイントだと考えます。

1.宛名ラベルや書類は、氏名も含めて裁断・塗りつぶす

先述した通り、住所だけでなく、名前からも個人を特定されるリスクがあります。郵便物などの宛名は、細かくちぎったり、塗りつぶしたりしましょう。

郵便物の写真

※写真はイメージ

2.透明な袋ではなく、不透明な袋で捨てる

先述した生理用品など、プライベートなゴミが外から見えるのは非常に危険です。

自治体によっては、危険物の混入を防ぐため、二重袋をしないよう呼び掛けています。衛生用品は中身が見えにくい、不透明な袋に入れることをおすすめします。

3.下着は袋で包む・紙で隠す

古い下着を捨てる時は、中身がひと目で分からないように工夫をしてください。特に女性の下着などは要注意。ハサミなどで切り刻んで、廃棄しましょう。

4.ゴミを出す時間に注意する

「毎朝早く出勤する」「留守がち」など、ゴミ出しの時間から生活パターンを知られる恐れもあるため、時間帯を固定せずに出すのも一案。

犯人がゴミを見に来る時間は、夜や早朝など、人気が少ない時間帯です。

ゴミが収集される直前や、通勤・通学など、人通りが多くなってきた朝の時間帯に出すことをおすすめします。

5.定期的にポストをチェックする

ポストにたくさんのチラシなどが溜まっていると、空き巣に「留守にしている」と判断され、防犯上リスクになります。

ポストの中に溜め込んだ状態にせず、こまめに回収するよう心がけましょう。不要な投函物はすぐに処分する習慣をつけてください。

上記の対策を意識しつつ、ゴミ捨ての際はお住いの自治体のルールに必ず従いましょう。

ポストの写真

※写真はイメージ

防犯は大げさなことをしなくても、日頃の『ちょっとした意識』で成り立ちます。

今一度、何気なく捨てているゴミに目を向けてみてください。あなたの家とあなた自身を守る第一歩は『今日のゴミ袋』かもしれません。

筆者のSNSでは、ほかにも防犯にまつわる情報を発信しているので、気になった人は覗いてみてください。


[文・構成/grape編集部]

りょうせいさんの顔写真

りょうせい

元警察官。警察歴10年。
交番勤務を経て、生活安全課の捜査員として勤務。
行方不明やDVなどの「人身関連事案」を対応しつつ、防犯の広報・企画業務を兼務。
現在は警察の経験を生かし、Xや音声配信(StandFM)にて、防犯情報を発信中。

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