元警察官が注意喚起! 「女性が生理用品を捨てる時は…」 By - grape編集部 公開:2025-08-18 更新:2025-08-18 ゴミ専門家監修注意喚起犯罪防犯 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 突然ですが、あなたが犯罪者だったら、どんな家を狙いますか。 空き巣やストーカーは、あらゆる情報を手がかりに「ほかに誰が住んでいるのか」「何を持っているのか」「どのタイミングで狙えばよいか」を見極めています。 そしてその情報源の1つが、日々のゴミです。 元警察官である筆者は、防犯の基本というのは、加害者の視点に立って考えることだと思っています。 本記事では、個人情報を守る『安全なゴミの捨て方』を紹介します。 個人情報を守るゴミの捨て方 普段何気なく捨てているゴミですが、以下のようなものは、捨てる際に特に注意が必要です。 ・名前と住所が書かれた郵便物 多くの人が気を付けているかもしれませんが、住所だけでなく、名前が分かればSNSから生活スタイル、さらには家族構成まで調べられてしまいます。 ・化粧品や生理用品などの生活ゴミ 化粧品や生理用品などのゴミは、空き巣に「女性が1人で住んでいる可能性が高い」と判断される要素です。 何も考えず適当に捨ててしまうと、ストーカーや性犯罪のターゲットにされるリスクが高まります。 ・少量の生ゴミや弁当の容器 ゴミの量だけでも、「ほかに家族がいない」もしくは「単身者」だと分かるヒントになってしまいます。 また、ゴミの量が少なめだと「昼も夜も家にいない=在宅時間が少ない」と判断され、侵入のターゲットになることも…。ゴミの量や内容も、意外と空き巣に見られているのです。 ※写真はイメージ 情報漏れを防ぐ!5つの対策とは では、こうした『ゴミからの情報漏洩』を防ぐには、どうすればよいのでしょうか。筆者は以下の5つが重要なポイントだと考えます。 1.宛名ラベルや書類は、氏名も含めて裁断・塗りつぶす 先述した通り、住所だけでなく、名前からも個人を特定されるリスクがあります。郵便物などの宛名は、細かくちぎったり、塗りつぶしたりしましょう。 ※写真はイメージ 2.透明な袋ではなく、不透明な袋で捨てる 先述した生理用品など、プライベートなゴミが外から見えるのは非常に危険です。自治体によっては、危険物の混入を防ぐため、二重袋をしないよう呼び掛けています。衛生用品は中身が見えにくい、不透明な袋に入れることをおすすめします。 3.下着は袋で包む・紙で隠す 古い下着を捨てる時は、中身がひと目で分からないように工夫をしてください。特に女性の下着などは要注意。ハサミなどで切り刻んで、廃棄しましょう。 4.ゴミを出す時間に注意する 「毎朝早く出勤する」「留守がち」など、ゴミ出しの時間から生活パターンを知られる恐れもあるため、時間帯を固定せずに出すのも一案。 犯人がゴミを見に来る時間は、夜や早朝など、人気が少ない時間帯です。 ゴミが収集される直前や、通勤・通学など、人通りが多くなってきた朝の時間帯に出すことをおすすめします。 5.定期的にポストをチェックする ポストにたくさんのチラシなどが溜まっていると、空き巣に「留守にしている」と判断され、防犯上リスクになります。ポストの中に溜め込んだ状態にせず、こまめに回収するよう心がけましょう。不要な投函物はすぐに処分する習慣をつけてください。 上記の対策を意識しつつ、ゴミ捨ての際はお住いの自治体のルールに必ず従いましょう。 ※写真はイメージ 防犯は大げさなことをしなくても、日頃の『ちょっとした意識』で成り立ちます。 今一度、何気なく捨てているゴミに目を向けてみてください。あなたの家とあなた自身を守る第一歩は『今日のゴミ袋』かもしれません。 筆者のSNSでは、ほかにも防犯にまつわる情報を発信しているので、気になった人は覗いてみてください。 [文・構成/grape編集部] 記事執筆 りょうせい 元警察官。警察歴10年。 交番勤務を経て、生活安全課の捜査員として勤務。 行方不明やDVなどの「人身関連事案」を対応しつつ、防犯の広報・企画業務を兼務。 現在は警察の経験を生かし、Xや音声配信(StandFM)にて、防犯情報を発信中。 ⇒X トイレ前で「手伝って」と言われた子供 返した一言に「今思うとゾッとする」「我が子にも伝えた」見知らぬ大人に介助を頼まれた子供。注意喚起に全国から反響が上がりました。 スーパーの駐輪場で泣き叫ぶ、幼い子供 母親のありえない行動に「全国に広まるべき」「これは保育士が正論」スーパーの前を通りがかった女性。幼い子供の叫び声が聞こえ、駆け付けると…? Share Post LINE はてな コメント
突然ですが、あなたが犯罪者だったら、どんな家を狙いますか。
空き巣やストーカーは、あらゆる情報を手がかりに「ほかに誰が住んでいるのか」「何を持っているのか」「どのタイミングで狙えばよいか」を見極めています。
そしてその情報源の1つが、日々のゴミです。
元警察官である筆者は、防犯の基本というのは、加害者の視点に立って考えることだと思っています。
本記事では、個人情報を守る『安全なゴミの捨て方』を紹介します。
個人情報を守るゴミの捨て方
普段何気なく捨てているゴミですが、以下のようなものは、捨てる際に特に注意が必要です。
・名前と住所が書かれた郵便物
多くの人が気を付けているかもしれませんが、住所だけでなく、名前が分かればSNSから生活スタイル、さらには家族構成まで調べられてしまいます。
・化粧品や生理用品などの生活ゴミ
化粧品や生理用品などのゴミは、空き巣に「女性が1人で住んでいる可能性が高い」と判断される要素です。
何も考えず適当に捨ててしまうと、ストーカーや性犯罪のターゲットにされるリスクが高まります。
・少量の生ゴミや弁当の容器
ゴミの量だけでも、「ほかに家族がいない」もしくは「単身者」だと分かるヒントになってしまいます。
また、ゴミの量が少なめだと「昼も夜も家にいない=在宅時間が少ない」と判断され、侵入のターゲットになることも…。ゴミの量や内容も、意外と空き巣に見られているのです。
※写真はイメージ
情報漏れを防ぐ!5つの対策とは
では、こうした『ゴミからの情報漏洩』を防ぐには、どうすればよいのでしょうか。
筆者は以下の5つが重要なポイントだと考えます。
1.宛名ラベルや書類は、氏名も含めて裁断・塗りつぶす
先述した通り、住所だけでなく、名前からも個人を特定されるリスクがあります。郵便物などの宛名は、細かくちぎったり、塗りつぶしたりしましょう。
※写真はイメージ
2.透明な袋ではなく、不透明な袋で捨てる
先述した生理用品など、プライベートなゴミが外から見えるのは非常に危険です。
自治体によっては、危険物の混入を防ぐため、二重袋をしないよう呼び掛けています。衛生用品は中身が見えにくい、不透明な袋に入れることをおすすめします。
3.下着は袋で包む・紙で隠す
古い下着を捨てる時は、中身がひと目で分からないように工夫をしてください。特に女性の下着などは要注意。ハサミなどで切り刻んで、廃棄しましょう。
4.ゴミを出す時間に注意する
「毎朝早く出勤する」「留守がち」など、ゴミ出しの時間から生活パターンを知られる恐れもあるため、時間帯を固定せずに出すのも一案。
犯人がゴミを見に来る時間は、夜や早朝など、人気が少ない時間帯です。
ゴミが収集される直前や、通勤・通学など、人通りが多くなってきた朝の時間帯に出すことをおすすめします。
5.定期的にポストをチェックする
ポストにたくさんのチラシなどが溜まっていると、空き巣に「留守にしている」と判断され、防犯上リスクになります。
ポストの中に溜め込んだ状態にせず、こまめに回収するよう心がけましょう。不要な投函物はすぐに処分する習慣をつけてください。
上記の対策を意識しつつ、ゴミ捨ての際はお住いの自治体のルールに必ず従いましょう。
※写真はイメージ
防犯は大げさなことをしなくても、日頃の『ちょっとした意識』で成り立ちます。
今一度、何気なく捨てているゴミに目を向けてみてください。あなたの家とあなた自身を守る第一歩は『今日のゴミ袋』かもしれません。
筆者のSNSでは、ほかにも防犯にまつわる情報を発信しているので、気になった人は覗いてみてください。
[文・構成/grape編集部]
記事執筆 りょうせい
元警察官。警察歴10年。
交番勤務を経て、生活安全課の捜査員として勤務。
行方不明やDVなどの「人身関連事案」を対応しつつ、防犯の広報・企画業務を兼務。
現在は警察の経験を生かし、Xや音声配信(StandFM)にて、防犯情報を発信中。
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