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進化し続けるフュージョンユニット『PYRAMID』 新曲に込められたメッセージとは?

By - 吉元 由美  公開:  更新:

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吉元由美の『ひと・もの・こと』

作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。

たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。

進化することを止めない〜3人のミュージシャンからのメッセージ

今度生まれてくるなら、ミュージシャンになろうと思った時期があった。ミュージシャンはいつも楽しそうなのだ。スタジオでもライブでも楽屋でも、十代の音楽少年たちがそのまま大人になったような。同じ演奏は二度とない。そのスリル感や楽しさは、本人にしか味わえない。もちろん音楽が趣味から仕事になれば、楽しい楽しいとは言っていられない。売れる保証なんてひとつもなく、ギター一本、体力勝負の世界。ずっとやり続けていられるというのは、実力と運と、人を惹きつける魅力があるからだろう。

継続は力なり。35年、音楽業界のほんの片隅に身を置き、還暦カウントダウンの私は、「継続は宝なり」を実感している。そして、その宝があるからこそ、次の扉が開く予感がしている。ミュージシャンたちと同じように好きなことを仕事にし、ペン一本で綱渡りのような仕事をしてきたからだろう。常に興味があるのは、次に自分が書く作品なのだ。

そんな同世代の、第一線で活躍している3人のミュージシャンが『PYRAMID(ピラミッド)』というユニットを組み、まさに「継続は宝なり」というアルバムをリリースした。ドキュメンタリー番組『世界遺産』(TBS系)のテーマ曲だった『Song of life』を作曲したギタリストの鳥山雄司氏、T-SQUAREのキーボーディストだった和泉宏隆氏、カシオペアのドラマーだった神保彰氏。慶應義塾高等学校在学中からのバンド仲間3人が大学卒業後にそれぞれにデビューし、第一線で活躍していた。そして2003年、PYRAMIDの前身となるバンドを結成。今回で4枚目のアルバムとなる。

高校時代から40年余り。日本の音楽シーンを牽引してきたことも宝だが、学生時代の仲間が再び集まって新しいクリエイションを生み出すことも宝。還暦という人生の大きな節目を迎える同じ世代を生きる私も、大いに刺激を受けた。大きな節目を、大きなステップアップと捉えるか、現役引退と捉えるかは自分次第。これまでとは違うやり方で、新しい自分へのチャレンジにする。そのように還暦を捉えている人は増えていることと思う。PYRAMIDの音楽が3人の化学反応なら、その音楽を聴いた私たちにも化学反応をもたらすだろう。

新しいアルバム『PYRAMID4』、とにかく気持ちがいい。「あの頃の気持ち」で制作されたアルバムには、同世代の「あの頃の気持ち」もこもっているに違いない。進化することを止めない。このチャレンジこそ、PYRAMIDの3人のミュージシャンからの最高のメッセージなのだ。

『PYRAMID4』(Super Paw)

3000円(税別)


[文・構成/吉元由美]

吉元由美

作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
吉元由美オフィシャルサイト
吉元由美Facebookページ
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