世界的大作映画の常連! ハリウッドで本格的に活躍する日本人俳優たち
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今のハリウッド業界は、以前に比べて多様な人種の俳優を積極的に起用していく傾向が強まってきています。
そうした中で、ハリウッドでも重宝される確かな地位を築く日本人俳優も。そんなハリウッドで活躍する俳優たちをご紹介します。
実はキャリア初期からハリウッド入りしている? 国際派俳優たち
浅野忠信
まずは、今はハリウッド映画の常連となっている俳優の浅野忠信さんです。
1988年のドラマデビュー以降、数々のドラマや映画で見せた演技力でその知名度を確かなものにしてきた浅野さん。
2003年公開の映画『座頭市』や2008年公開の映画『母べぇ』では、『日本アカデミー賞』の優秀助演男優賞を受賞するなど、国内でも指折りの実力派俳優として知られています。
そんな彼がハリウッドに進出したのは2011年。今や世界的大人気シリーズとなったマーベル作品の第4弾『マイティ・ソー』への出演がきっかけです。
主人公のソーの仲間である三剣士の1人、ホーガン役として出演しました。
また、2012年に公開され、日本ではカルト的人気を誇っているSF映画『バトルシップ』では、主人公の相棒役として出演し、存在感を見せつけました。
真田広之
次は、今や活動拠点を本格的にハリウッドに移した真田広之さんです。
5歳から芸能界入りし、1966年の映画『浪曲子守唄』でデビューを果たした真田さん。
中学時代は千葉真一さんのジャパンアクションクラブに所属し、アクションの礎を築きました。
その後、国内ではジャンルを問わぬ作品選びで抜群の演技を見せ、日本を代表する俳優となりました。
そんな真田さんがハリウッドに進出するきっかけとなったのが、2002年公開の時代劇映画『たそがれ清兵衛』。
本作が『アカデミー賞』の外国語映画部門にノミネートされたことで注目を集め、トム・クルーズと共演した『ラスト・サムライ』でハリウッドデビューを飾ります。
その後は出演作のほとんどを外国映画に絞るなど、話題作りにおさまらぬ本気の取り組みを続け、2007年公開の『ラッシュアワー3』や2017年公開の『ライフ』などで世界を魅了してきました。
また、日本の水害・水俣病を扱った最新作『MINAMATA(原題)』では、ジョニー・デップとも共演を果たしています。
菊地凛子
次は、オリエンタルな眼差しで、妖艶な悪役からキュートなヒロインまで演じ分ける名女優・菊地凛子さんです。
元々モデルとして活躍していた菊地さんですが、1999年に映画『生きたい』でスクリーンデビューを飾りました。
その後2005年の『誰がために』で浅野忠信さんと共演を果たしています。
そんな菊地さんは、意外にも日本でのブレイクより先に、ハリウッドへの進出を果たしています。
それが2006年公開の群像劇映画『バベル』での聾唖(ろうあ)の女子高生役。
同役で『アカデミー賞』の助演女優賞にノミネートを果たした後、逆輸入的な形で2010年公開の映画『ノルウェイの森』や、2011年公開の『モテキ』などの邦画に出演し、国内の知名度を上げていきました。
同時にハリウッドでの活躍も続けており、2013年にはロボットSF大作映画『パシフィック・リム』に主役として大抜擢を果たします。
2020年現在は、名匠マイケル・マン監督のドラマ『トウキョウ・バイス(原題)』の出演も決まっており、ハリウッドで活躍する日本人女優の筆頭株となりました。
國村隼
次は、日本でも数多くのドラマや映画に出演し、その名演技で作品を支え続けている名優・國村隼さんです。
1976年に舞台デビューで芸能界入りし、1981年に井筒和幸監督の『ガキ帝国』で映画デビューを飾った國村さん。
当時26歳でのデビューと比較的遅咲きだった國村さんですが、緩急を完璧にコントロールする巧みな演技で一躍ブレイクを果たし、日本エンタメ界に欠かせない名バイプレーヤーとしての地位を築いてきました。
そんな國村さんは、実はキャリアの初期から既にハリウッドデビューを果たしています。
それは1989年公開、名監督リドリー・スコットの映画『ブラック・レイン』。大阪を舞台に、松田優作さん演じる悪役の部下として存在感を残しました。
その後は1992年の香港映画『ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌』や、2003年公開の映画『キル・ビル』など、世界を股にかけて出演を重ねています。
2017年に出演した韓国映画『哭声/コクソン』で震えるほど恐ろしい名演を見せ、世界の度肝を抜いた國村さん。ここ数年は「1年の半分以上を撮影のために海外で過ごしている」のだとか。
そんな國村さんは先の浅野忠信さんと、映画『ミッドウェイ』で共演を果たしています。
渡辺謙
最後は、その鋭い眼差しと整った顔立ちでハリウッドを席巻している俳優・渡辺謙さんです。
高校を卒業後に演劇の道に入り、1984年公開の映画『瀬戸内少年野球団』で銀幕デビューを果たした渡辺さん。
その後は、持ち前の鋭い演技の目力を評価され、1987年にNHKの大河ドラマ『独眼竜政宗』で主役の伊達政宗を好演し、一躍ブレイクを果たしました。
しかし、主演映画デビューを予定していた1989年に、まさかの急性骨髄性白血病で倒れてしまいます。
復帰を果たした後は、2003年に映画『ラスト・サムライ』で準主役の座を射止め、ハリウッドに進出。
2006年公開の映画『硫黄島からの手紙』や2010年公開の映画『インセプション』で、世界にその名を知らしめました。
現在は、ハリウッド作品にコンスタントな出演を続けるなど、もはや引く手数多なスターの地位を確たるものにしています。
最新作はドラマシリーズ『トウキョウ・バイス(原題)』で、菊地凛子さんとも共演が期待されています。
真田さんなど、日本文化のアドバイザー的に裏方としても活動しているという、日本人俳優たち。今後も、彼らのハリウッドでの活躍から目が離せません!
[文・構成/grape編集部]