たった1か月で見違える姿に 全身の毛が抜けた保護犬がフワフワの犬になった
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「夕飯を作ろうと思ったら…」 立てなくなったワケに「爆笑」「意志を感じる」2匹の猫と暮らしている、飼い主(@kunyan_kainyan)さん。愛猫の1匹である、カイちゃんの写真に、12万件以上もの『いいね』が寄せられました。
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犬や猫などが感染する皮膚病のひとつに『疥癬(かいせん)』があります。ヒゼンダニというダニが皮膚に寄生することで脱毛や激しいかゆみを引き起こすものです。
疥癬は内服薬で治癒する病気ですが、放っておくと重症化するため、野良犬などはかなりひどくなってしまうケースもあるといいます。
アメリカ・テキサス州で保護された『ガーデニア』という名前のメス犬も、ひどい疥癬にかかっていました。
保護犬の一時的な世話をしているケイティ・エヴァースさんは、ガーデニアのことを知り、すぐに引き取ることにします。
ガーデニアは疥癬のせいで顔やお腹、背中、脚などの毛が抜けてしまい、見るからに痛々しい姿でした。
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ひどい皮膚病からみるみるうちに回復していく犬
疥癬の治療は服薬とともに、薬用シャンプーで体を洗ってあげて、ココナッツオイルなどで保護してあげること、また犬が栄養をとってゆっくりと体を休めることが大事なのだそう。
ケイティさんが疥癬の犬を預かるのは初めてではありませんでした。この皮膚病が薬によって治ることを知っている彼女は、焦らずゆっくりとガーデニアの看護をすることにします。
またガーデニアは疥癬だけでなく別の感染症も患っていたため、彼女はより慎重に世話をしていました。
するとガーデニアはケイティさんの予想を裏切り、驚くべき速さで体調がよくなっていったのです。
治療を初めてからたった1週間でここまでよくなりました。
ケイティさんいわく、皮膚の状態が改善されると同時にガーデニアの性格もどんどん明るくなっていったのだそう。
皮膚のかゆみがなくなってきて、ストレスが軽減されたからなのでしょう。
またケイティさんや彼女の家族から受ける愛情も、ガーデニアの回復を助ける薬になっていたのでしょうね。
そしてケイティさんがガーデニアに出会ってからわずか1か月後、ついに正式な里親のもとに引き取られることになりました。
真っ白い毛を取り戻してすっかり元気になったガーデニアは、『デライラ』という新しい名前をもらって、優しい里親カップルとの生活をスタートさせています。
里親はケイティさんの友人なのだそう。そのため彼女はこれからもいつでもデライラに会いに行けることを喜んでいます。
ケイティさんはInstagramで疥癬について、「見た目の痛々しさから思わず目をそむけたくなる人が多いと思いますが、疥癬はほとんどのケースが治療によって簡単に治ります。どうか疥癬の動物を見つけたら手を差し伸べてあげてほしい」と呼びかけています。
人間は体調が悪くなったら病院に行ったり薬を買ったりすることができますが、動物はそれができません。誰かが助けてあげなければ、治療によって治る病気で命を落としてしまう場合もあるのです。
もし飼い主のいない犬や猫を見かけたら、見てみぬふりをせずに地域の動物保護施設に連絡をしてください。
その1本の電話によって保護された動物が、デライラのようにほんの1か月後には元気になって優しい家族と出会えるかもしれないのですから。
[文・構成/grape編集部]