デヴィ夫人、発言をブログで謝罪 「偏見なくして」「許せないけど、気持ちは分かる」などの声
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2020年10月24日放送の情報番組『胸いっぱいサミット!』(関西テレビ系)では、菅義偉首相が掲げる不妊治療の保険適用拡大について特集しました。
その際『デヴィ夫人』こと、タレントのデヴィ・スカルノさんの発言が物議をかもしています。
不妊治療に関する話題の中で、デヴィ夫人は「不妊症の一番の理由は堕胎」と持論を展開しました。
『掻爬』とは、人工妊娠中絶のために子宮内の胎児を体外に出す手術のこと。
日本性教育協会によると、日本で行われている人工妊娠中絶は『掻爬法』のほか、金属の吸引器具やプラスチックの注射器型の簡易器具を使って手動で吸引する『吸引法』などの子宮内容除去術によって行われています。
一方で、海外では、多くの国で薬を用いた人工妊娠中絶がスタンダードとなっているそうです。
世界保健機関(WHO)は、『掻爬法』は子宮内膜を傷つけたり、子宮の壁に穴が開くなどのリスクがあり、「安全でない」「時代遅れの手法」として、直ちに薬による中絶など、ほかの方法に切り替えるよう勧告しています。
しかし、日本では未だに中絶のための薬が認可されていません。
こういった背景があったため、デヴィ夫人は「『掻爬』が不妊の原因」と発言してしまったのかもしれません。
しかし、一般社団法人日本生殖医学会によると、女性の不妊症には排卵因子、卵管因子、子宮因子など、さまざまな原因があるそうです。
中には原因が分からず、苦しい思いをしながら治療を続けている人もいます。
デヴィ夫人、自身のブログで発言を謝罪
同月28日、デヴィ夫人は自身のブログで、一連の発言について謝罪文を掲載しました。
一連の騒動についてネットからはさまざまな声が上がっています。
・不妊治療を5年行い、ようやく双子を授かりました。こういった偏見がなくなってほしい。
・番組での発言は許せないけど、「人工中絶によって人生を台なしにしてほしくない」という気持ちは分かります。
・人工中絶に対する偏見が残っているのは、日本で未だに薬を用いた中絶などが進んでいないこともあると思う。もっと進んでほしい。
もしかしたら、デヴィ夫人が番組で発言したように、不妊治療に対して偏見を持っていた人もいるかもしれません。
デヴィ夫人の発言をきっかけに、不妊治療に対する正しい知識が多くの人に広まることを願います。
[文・構成/grape編集部]