若き日のメグ・ライアンにトム・ハンクス! 傑作80年代ラブコメ映画
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grape [グレイプ] entertainment
意気消沈しがちな昨今ですが、お家時間に活気に満ち溢れていた1980年代を振り返るのもいいものです。この時代の流行といえば、漫画『うる星やつら』に代表されるラブコメブーム全盛期!
この時代、洋画の世界にも何度も見返したく傑作『ラブコメ映画』が誕生しました。そんな懐かしの名作をプレイバックします。
突飛な設定でくすりと笑えるのに、ラストは心が温まる傑作たち
スプラッシュ
まず紹介したいのは、日本では1988に年に公開されたファンタジーラブコメディ『スプラッシュ』です。
映画『アポロ13』などの名作を数多く手がけてきた監督ロン・ハワードがメガホンをとった本作。主演は若き日の名俳優トム・ハンクスと、当時比類なきチャーミングさで人気を誇っていた女優ダリル・ハンナです。
■あらすじ
女性に積極的な兄とは対照的に奥手な弟アレン。彼はある時、海で事故にあい溺れてしまいます。そんな彼を助けてくれたのは美しいブロンドの裸の美女でした。
運命的に惹かれ合う2人は、やがてニューヨークで再会を果たしますが、マディソンと名付けた無垢な彼女の正体は、実は人魚だったのです……。
奥手だけど一途な青年アレンの初々しさを好演するトム・ハンクスと、人間の暮らしぶりを健気に覚えていくダリル・ハンナ演じる人魚マディソンのキュートさは、見ているとホッコリすること間違いなしです!
星の王子 ニューヨークへ行く
次は、2021年に33年ぶりの続編が公開されることでも話題の、1988年の傑作ラブコメ映画『星の王子 ニューヨークへ行く』です。
主役を演じるエディ・マーフィーといえば、そのマシンガントークが有名ですが、本作ではあえて若干そこを抑えているのが見どころ。カルチャーギャップにもめげない、太陽のような人格者の好人物を快演しています。
■あらすじ
結婚を間近に控えるアフリカ・ザムンダ王国の王子アキーム。彼は婚約者・イマニの身分をわきまえすぎた振る舞いに嫌気がさし、対等に自分を愛してくれる女性を求めてニューヨークにお忍び花嫁探しに訪れます。
そこで彼はハンバーガーショップで働くリサと運命的な出会いを果たします。
本作の根底には『決められたレールから自由になろう』というメッセージが込められています。
何ものにも縛られず、互いを誠実に愛し合いたい…そんな素朴すぎるパワーの奇跡に、ラストは笑顔と涙があふれることでしょう。
月の輝く夜に
次は、1988年公開、アカデミー賞にも輝いた傑作ラブコメディ映画『月の輝く夜に』です。
第60回アカデミー賞で6部門ノミネート、3部門受賞という快挙を成し遂げた本作。主演に当時は歌手として有名だったシェール、恋の相手に若き日のニコラス・ケイジが名を連ねています。
■あらすじ
37歳のロレッタは夫を事故で亡くし、7年後も独身生活を送っていましたが、幼馴染のジョニーに求婚されて渋々快諾。結婚間近のある日、ジョニーの母が危篤になり、準備を弟のロニーに手伝ってもらうように告げて故郷に飛び出してしまいます。
残されたロレッタはロニーの元を尋ねますが、そこで運命が動き始めるのでした…。
すっかり色気を手放してしまったアラフォーの主人公のロニー、パッとしない日々を送っていた2人が月の輝く夜に出会い、その瞳に生き生きとした光と色気が戻っていく様はとてもチャーミングです。
不倫がテーマの一作ですが、ブルックリンに住むイタリア系アメリカ人の主人公とその一家の織りなす、騒々しくも優しいやりとりがカラッと笑わせてくれるのも素敵なポイントです!
マネキン
次も、同じく1988年公開の一作、心がほっこりするファンタジーラブコメの傑作『マネキン』です。
第60回アカデミー賞の主題歌賞に、スターシップの歌う『愛が止まらない』がノミネートされた本作。惜しくも受賞は逃しましたが、全米で見事大ヒットしました。
1980年代テイストバリバリの主題歌を聴いたことがある人も少なくないのではないのでしょうか?
■あらすじ
マネキン工場で働く芸術家志望の青年ジョナサンは、ある日渾身の女性型マネキンを作り上げますが、熱が入りすぎるあまり仕事に身が入っていなかったことからあえなくクビに。
そんなある日、とあるデパートのショーウィンドウで、自身のマネキンに再開した彼はそこで働くことにあるのですが…。
完璧なマネキンが彼の前でだけ人間として動き出す、そんなぶっ飛んだ設定も、当時アイドル俳優だったアンドリュー・マッカーシーのさわやかさと、ヒロインのマネキン・エミーを演じるキム・キャトラルのかれんさの前には納得させられてしまいます!
恋人たちの予感
最後は、『ラブコメの女王』がその名を世界にとどろかせた1989年公開の傑作ラブコメ映画『恋人たちの予感』です。
主演は1990年代に『ラブコメの女王』の異名を欲しいままにしたメグ・ライアン、そして名バイプレイヤーのビリー・クリスタルが務め、監督は傑作青春映画『スタンド・バイ・ミー』のロブ・ライナーです。
■あらすじ
1977年、大学卒業直後に知り合ったハリーとサリー。互いに馬が合わず口論ばかりの出会いでしたが、その後も人生の節目節目に奇妙な再会ばかりを果たすようになります。
まさに『腐れ縁』だった2人は、長い月日をかけて徐々に惹かれ合うようになっていくのでした…。
恋の出会いはいつも素敵なものばかりじゃないですよね。なんだかんだいつもそばにいる人と惹かれあっていく、そんな身近な出来事をキュートに演じるメグ・ライアンの等身大の可愛らしさは『ラブコメの女王』の異名にふさわしい魅力に満ちています。
華やかで輝くパワーに満ちていた1980年代のラブコメ映画たち。そんな作品たちを今改めて鑑賞して、あなたも心にエネルギーを貰ってみてはいかがでしょうか?
[文・構成/grape編集部]