友達以上、恋人未満 美しき男の友情を描いた『ブロマンス映画』5選
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grape [グレイプ] entertainment
みなさんは『ブロマンス』という言葉をご存知でしょうか。
これは『ブラザー』と『ロマンス』を掛け合わせた造語で、1990年代のアメリカスケボー文化から生まれた概念。簡単にいうと『親友以上、恋人未満』な男同士の関係のことです。
そんな『ブロマンス』の波動を感じる映画をご紹介します。
思わず胸が熱くなるブロマンス映画たち
ショーン・オブ・ザ・デッド
まずご紹介したいのが、2004年に製作されたゾンビコメディ映画の傑作『ショーン・オブ・ザ・デッド』です。
イギリス映画界の奇才、エドガー・ライト監督の代表作である本作。監督とも親交が深い俳優のサイモン・ペッグとニック・フロストを主人公に据えたそのスタイルは評判を呼びました。
後年、同様のスタイルでモチーフを変えた作品を発表し、『コロネット3部作』として世界中で熱狂的なファンを獲得します。
■あらすじ
家電量販店で働く、しがない青年のショーンは大親友のエドと同居中。
ゲームをしてはお菓子を食べの愉快で自堕落な生活を送っていたショーンは、ある時恋人のリズに愛想をつかされてしまいます。
そんな最中、なんと町中でゾンビが大量発生。更生を決意し、リズに再び想いを伝えるため、ショーンはゾンビがあふれる街を突破する戦いに身を投じます。
劇中でのショーンとエドの同棲シーンは、演じる2人いわく「日常そのもの」だそう。というのもこの2人は、実際に同棲していた経験を持つ大親友なのです。
ゆるゆるの親友コンビを見ていると、心が和みます。また、驚きのラストシーンからは、『友情は不滅なり』なブロマンスの波動を感じるでしょう。
最強のふたり
次は、2012年公開の痛快ヒューマンドラマであるフランス映画『最強のふたり』です。
数奇な実話を元に構成された本作は、世界中でも高い評価を獲得し、第70回ゴールデン・グローブ賞で最優秀外国語映画賞にもノミネートされ、2019年にはハリウッドで『THE UPSIDE 最強のふたり』としてリメイクされました。
■あらすじ
パラグライダー事故で首から下が麻痺してしまう障がいを負ってしまいます。彼を哀れむ人たちに嫌気がさしたフィリップは、刑務所を出たばかりの青年、ドリスを雇うのですが…。
障害者であることを理由に人を哀れむことをしないドリスの素直さ、そんな自然体の態度に心地よさを感じるフィリップ。ぶつかりながらも、かけがえのない存在として成長していく2人の姿はまさにブロマンスといえます!
過剰なお涙頂戴の演出はなく、さわやかに描かれる2人の関係は必見です。
シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム
次は、2012年公開の大ヒットアドベンチャーシリーズの第2弾『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』です。
ブロマンス映画を撮らせたら3本の指に入るともいわれる名匠ガイ・リッチー監督。そんな彼が、アーサー・コナン・ドイルが生んだ世界的キャラクターをリイマジネーションした『シャーロック・ホームズ』の続編として製作したのが本作です。
■あらすじ
ヨーロッパ各地で発生する連続爆破事件。名探偵のシャーロック・ホームズは、事件の背後に天才数学者のモリアーティ教授の関与を疑います。しかし、ホームズは相棒のワトソンとその妻の命を脅迫されてしまい…。
ひょうひょうとした性格のホームズとその冷静な相棒のワトソン。名コンビぶりは「この2人、実は交際しているのでは…」と思わず疑いたくなるほどです。
ワトソンを冒険につなぎとめるためにあの手この手で関心を引こうとするホームズは、見る人の目にいじらしく映ることでしょう!
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
次は、2019年公開にされたハリウッド映画界の鬼才であるクエンティン・タランティーノ監督の映画愛が炸裂している『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』です。
1969年のハリウッド黄金時代を舞台に、落ち目の俳優と歴史的事件を絡めて製作した痛快エンタメ作品である本作。主演のレオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの美しさがほとばしっています。
■あらすじ
テレビ俳優として旬が過ぎた俳優リック・ダルトンと、その付き人でありスタントマンのクリフ・ブース。映画スターへの転身を目指し足掻くリックの隣に、新進気鋭の映画監督のポランスキーとその妻の美人女優シャロン・テートが越してくるのですが…。
ハリウッド黄金時代の日々を描きながら、実際に1968年の8月に起きた、カルト教団マンソンファミリーによるシャロン・テート殺害事件を絡めた本作。
落ち目の俳優のリックとそれを甲斐甲斐しく世話するクリフの関係はまさに『親友以上、妻未満』といえるでしょう。ブラッドの年齢を感じさせない肉体美も見どころです!
TENET テネット
最後は、熱狂的ファンを持つクリストファー・ノーラン監督の大ヒット時間逆行アクション大作映画『TENET テネット』です。
夢の中、ブラックホールの中心などの難解なテーマが複雑に絡み合うストーリーと組み合わせ、さらに迫力の映像美でエンタメ大作に仕上げてきたノーラン監督。彼が次に選んだのは2つの時間軸が入り乱れる『時間の逆行』でした。
■あらすじ
未来の時間軸を生きる人類が画策する、現在の時間軸の地球への移住計画。『実現=現存人類の死滅』を意味するその計画を止めるために、主人公である名もなき男と彼を導く工作員ニールは、2つの時間軸を行き来しながら人類存亡をかけた戦いに身を投じていきます。
工作員として突如主人公の前に現れるニール。なにやら事件の真相を知っていそうなそぶりを見せながら、頼もしく作戦をサポートしてくれるのですが、彼が抱える秘密は、この映画をブロマンスのジャンルにまで引っ張っていくパワーに満ちています。
決して恋愛感情はないけれど、単なる友達にも収まらない…そんなパワーを感じられる『ブロマンス映画』からは、きっと見ていると尊いエネルギーをもらえるはずです!
[文・構成/grape編集部]