寒くてもしっかり乾かして! 冬のパサつき対策、ドライヤーよりも重要なのは?
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画像提供:岡田充

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お風呂上がりの脱衣所、冬場は寒くてつらいですよね。
「早く暖かい部屋に行きたい!」と、ドライヤーをつい適当に済ませてしまったり、半乾きのまま終わらせてしまったりすることはありませんか。
しかし、その「まあいいか」が、髪のパサつきやダメージの原因になっているかもしれません。
美容師「生乾きは絶対にNGです」
「乾かしすぎると髪が傷むから、8割くらいで止めておくのがいい」
そんな噂を耳にしたことがある人もいるでしょう。果たして、それは正解なのでしょうか。
冬の髪を守る正しい乾かし方と、プロのテクニックについて、大阪府茨木市で、美容室Affinityを運営する美容師の岡田充さんにうかがいました。
――髪の乾燥を防ぐために、『8割ドライ(生乾き)』で止めてもいいのでしょうか。
いえ、8割ドライは避けたほうがいいですね。
髪の毛が濡れたままの状態は、絶対にNGです。湿った頭皮や髪の毛は、雑菌が繁殖しやすい環境になり、ニオイや頭皮トラブルの原因になってしまいます。
『ドライヤーを当てるとパサつく』と感じるのは、乾かすこと自体が悪いのではなく、『乾かしすぎ(オーバードライ)』や『当て方』に問題があるケースがほとんどです。
髪と頭皮の健康のためには、しっかりと水分を飛ばしつつ、必要な潤いは残す。そのバランスが大切です。
――パサつきを防ぎながら、素早く乾かすにはどうすればいいのでしょうか。
基本的には、以下の1〜6の順番で行うのがベストです。
1.タオルドライ
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2.中間から毛先にヘアオイルなどを塗る
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3.ハンドドライ(手で乾かす)
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4.ハンドブロー(手ぐしで整える)
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5.ブロー(ヘアブラシを使用)
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6.仕上げ(スタイリング剤など)
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――工程が多いように見えますが、一番のポイントはどこですか。
実は、最初の『タオルドライ』です。
ここでしっかりと頭皮や髪の水分をタオルに吸わせてください。
早く乾かしたい人は、ドライヤーの風量を上げるよりも、このタオルドライを念入りに行うほうが、結果的に時短になりますよ。
その後に、乾燥を防ぐためにヘアオイルを馴染ませてから、ドライヤーを当てていきます。
――ドライヤーを当てる時のコツはありますか。
『常にドライヤーを動かし続けること』ですね。
一点に固定して当て続けると、熱が集中してしまい、パサつきの原因である『乾かしすぎ』につながってしまいます。
片手で髪の毛をかき回すようにして、風を送り込んであげてください。
――冷風機能は、どのタイミングで使うのが正解ですか。
温風と冷風には、それぞれ明確な役割があります。
イメージとしては、『温風で形を作り、冷風で形を固定する(固める)』と考えてください。
髪の毛は、温めると形が変わり、冷えると形が固まるという性質があります。
そのため、ある程度乾いた髪に対して、温風でしっかりとクセを伸ばしたり形を作ったりした後、一気に冷風を当てて冷やす。
そうすることで、セットした髪型がカチッと定着し、崩れにくくなるんです。
もちろん、暑がりな人は、乾かしている途中で冷風を混ぜて、クールダウンする使い方もOKです。
冬こそ、丁寧なドライヤーを
億劫になりがちな冬のドライヤーですが、ここでのケアが美髪への分かれ道です。
『生乾き』はトラブルの元ととらえて、タオルでしっかり水分を取り、ドライヤーを振りながら乾かすのが鉄則。
最後は冷風で形をキープすれば、ダメージを防ぎながらツヤのある髪が手に入るでしょう。
※写真はイメージ
毎日のちょっとした意識で、翌朝のセットが格段に楽になるはず。
岡田さん直伝のテクニックを、ぜひ今夜から試してみてくださいね。
[文・取材/ことのは 構成/grape編集部]
監修・取材協力 岡田充
美容室Affinityの美容師。Affinity 代表 20年経験を経て2024年大阪府茨木市で開業。
年齢による髪のお悩み(エイジングヘアケア)白髪、うねり、ヘアダメージ、ハリ、コシ、ツヤを取り戻し健康的な髪を保つためのヘアケアや、なるべく髪のダメージを抑えての施術を得意とする。
HP⇒美容室Affinity ⇒Instagram