17年前、命を救った少女からの恩返し…成長した彼女の言葉に、消防士は涙した
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2015年、アメリカのワシントン州にあるワナッチーで、とある高校の卒業式が行われました。
保護者席に腰掛けているのは、マイク・ニューズさん、61歳。彼が今日ここに来たのは、ひとりの少女のためでした。
出典:YouTube
ひとつの火事が、彼と『娘』の出会いだった
17年前、消防士だったマイクさんは1本の通報を受けました。急いで現場に向かうと、家が激しく燃えていたのです。
燃え盛る炎のなか、なんとか家の中から人を救出し終えた消防士たち。しかしここで、重大な事実が発覚します。
「家の中に、まだ赤ちゃんがひとり取り残されている!」
なんと、家の中に生後9ヶ月の赤ちゃんがいると言うのです。
これ以上は自分の命が危ないと言われても、マイクさんは一瞬の躊躇いも見せず、炎の中に飛び込んでいきました。
「現場に着いた時、家は炎にのまれていました。赤ちゃんは、炎に囲まれたベビーベッドの上で横たわっていたのです」
当時のことを思い出して、マイクさんはそうコメントします。
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赤ちゃんを胸に抱いた後、家の裏側から間一髪で脱出することができたマイクさん。この感動的な救出劇に、彼は地域のヒーローとして大歓声を浴びたのだそうです。
数年経ったある日のこと
あの日の火事を忘れられずにいたマイクさん。最後に救出した赤ちゃんがどうなっているのか、気になって仕方がありませんでした。
そんななか、赤ちゃんの名前をFacebookで検索してみると、成長したその子と思われるアカウントを発見したのです!
彼は早速ダウニエール・デイビッドソンさんに、メッセージを送ることにしました。
「こんにちは。僕は昔、あなたを火事から助け出した消防士かもしれません」
命の恩人からのメッセージに、彼女は大喜び!これをきっかけに、二人はFacebookを通して交流を持つようになったのです。
そして、火事から17年後…
通っている高校の卒業式が迫ってきたある日のこと。ダウニエールさんは、マイクさんにメッセージを送りました。
「もしよければ、私の卒業式に出席してくれませんか?私の親として、あなたを招待したいの」
ダウニエールさんは、マイクさんを命の恩人であると同時に、第二の父親だと思っていたのです。
そして、卒業式当日。保護者席でマイクさんが見守るなか、彼女の卒業スピーチが始まりました。
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「私にとって、今日この場にマイクさんがいることは、とても大切なことです。もしあの日、マイクさんが私を助けてくれなかったら私の人生は変わっていた…そう思うと、感動して涙が出ます。
私が今日こうしていられるのは、マイクさん…あなたのおかげです」
スピーチを聞いたマイクさんは、感動して涙を流したのだそうです。ダウニエールさんのスピーチについて、彼はこう言いました。
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「本当に嬉しい言葉でした。私は本当に幸せ者です。あまりにも嬉しくて、この感情は言葉では表すことができません」
17年前に助けた赤ちゃんが立派に成長し、自分のことを父だと言って卒業式に呼んでくれた。
それだけでも嬉しいはずなのに、壇上から感謝の言葉を述べてくれたのです。
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その後、二人は笑顔で抱擁を交わしました。二人はこれからも、『命の恩人』や『親子』を越えた、かけがえのない存在であり続けるでしょう。