「おいしいポテトを提供したい」と語るマックのクルー 実はポテトを作ることが苦手で…?
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努力していることで結果を出せた時、感極まって涙することがありませんか。
日本マクドナルド株式会社が、クルー向けに開催している技能コンテスト『ALL JAPAN CREW CONTEST(以下、AJCC)』。
ポテトをつくるポテトパーソン部門や、お客さんのコンシェルジュであるおもてなしリーダー部門などの、8つの部門でチャンピオンを選出する同大会は、毎年約19万人ものクルーの中から勝ち抜いた、8人のチャンピオンが誕生します。
出場者一人ひとりのドラマがある『AJCC』。前年度のチャンピオンの1人に『AJCC』について、インタビューしてきました。
実はポテトが苦手だった!出場した理由とは?
インタビューに答えてくれたのは、2022年度の『AJCC』ポテトパーソン部門でチャンピオンに輝いた奥(おく)さん。
2022年度『AJCC』ポテトパーソン部門1位の奥さん
はつらつと挨拶をしてくれた奥さんは、お客さんと向き合うポジションがピッタリな印象です。
『AJCC』で、接客のポジションではなく、ポテトのポジションで出場した理由を聞いてみました。
前大会ポテトチャンピオンの人が、「ポテトで出場しなよ」といってくれたからです。
実は、私はポテトのポジションが大の苦手で。マネージャーに「ポテトで出場して」といわれた時に、「本当に私にいってるの?」と思い、2~3回聞き直したくらいです(笑)
もともと前に出ているほうが好きで得意だったので、お渡し係やおもてなしリーダーのポジションで出ようと考えていました。その人に声をかけられなかったら、ポテトは選択肢になかったです。
ポテトの部門で出場することに、抵抗があった様子の奥さん。
前大会ポテトチャンピオンのある考え方をきっかけに、ポテトのポジションで出場することに前向きになったのだとか。
その人が、私のホスピタリティを見て「いい接客だから」といってくれて。
ポテトって、お客様との接点が直接ないんですよ。接点がない中で、私のホスピタリティをお客様にどうやったら提供できるのかを一緒に考えました。
『接点がないからこそお客様にできること』を、模索しながらポテトづくりに励んだ二人。
奥さんのホスピタリティを生かしてつくられたことが、チャンピオンに輝いた理由なのかもしれません。
お客さんやクルーに伝わる、奥さんのホスピタリティ
「ポテトがきれいにカップに入らなくて、泣きながらトレーニングをしていた」と話してくれた奥さん。
約半年間かけて行われる『AJCC』期間中は、小さな嬉しい出来事が励ましになったとのこと。
きれいにポテトをカップに入れる様子
『KODO』というお客様のご意見をいただけるサービスで、「ポテトがおいしかった」というコメントが、自分がポテトをつくっている時間帯にありました。それが「おいしいっていってもらえた!よし頑張ろう」とモチベーションになって。
おいしいだけじゃなくてきれいな形のポテトを目指す…とか、つくるたびに次の目標を見据えていましたね。
商品を取りそろえるクルーから「奥さんのポテトは取りやすいよね。だからお客様にきれいな状態で食事が届けられる」といわれた時も、嬉しかったです。
ホスピタリティがこめられた奥さんのポテトは、味や見た目のきれいさ、提供スピードはもちろん、クルー同士の気持ちよい連携にもつながっているのですね。
チャンピオンになったその後は…?
星の形をしたバッジは『AJCC』で勝ち上がった証
チャンピオンになった奥さんは、同じ店舗で働いている、2023年度のポテトパーソン部門で出場するクルーのトレーニングをしているとのこと。後輩を育てる立場になっても、奥さん自身の意欲は止まりません。
後輩をトレーニングするには「自分自身のスキルをもっと研究して、次の子に伝えたい」という想いが強いので、トレーニングだけでなく自分のスキルも磨いています。
ポテトを何度も練習していた頃を振り返ると、「周りのみんながサポートしてくれたから、大会で勝てたんだ」と改めて思います。私一人の力じゃ叶えられなかったからこそ、自分自身の力を高めたいですね。
もっと成長して、まだまだお客様においしいポテトを提供したいです!
歴代チャンピオンの技術や気持ちが、引き継がれていく『AJCC』。
2023年度のチャンピオンが決まるのは、同年12月です。各部門、それぞれの想いを胸に、接戦が繰り広げられることでしょう!
また、奥さんのプロ技を見たい人は、動画を載せた記事もあるので、チェックしてみてくださいね。
「作り置きはしない」マクドナルドの独自のシステムがすごい!
[文・構成/grape編集部]