人生は選択の連続 『メリット、デメリット』『損得』で考えてない？ By - 吉元 由美 公開：2024-03-03 更新：2024-03-03 エッセイ吉元由美連載 Share Post LINE はてな コメント 吉元由美の『ひと・もの・こと』 作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。 たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。 人生は選択の連続、だから考えたいこと 夢を見ました。 「大河をボートで遡っています。夢の中では『揚子江』だと思っている。しばらくいくと、川が二つに分かれていて、左は川幅が広く、右側の川幅は狭い。私の目的地は右側の川の上流にあり、迷わずに狭い方を選ぶ」 これは３０数年前の夢、目的地に着いたところで目が覚めました。 狭い川ですから流れは急かもしれません。楽々と遡るというわけにはいかないでしょう。でも、その上流に目的地があるのですから、そこを通らなければなりません。 この夢の解釈は、目的を果たすためには苦労があるけれど達成できる、という勇気づけと言っていいでしょう。 また少し角度を変えてみると、目的を達成するには、少々苦労する選択をしなさい、とも解釈できます。 この夢のように、私たちは日々、さまざまな選択をしながら生きています。それこそ、コーヒーにするか紅茶にするか、という選択から、この人と結婚していいのかという大きな選択まで、何かを選びながら生きているのです。 先日、YouTubeである著名な女性作家と経営者の対談の動画を観ました。 「結婚のメリットってなんでしょう？」 というテーマに、「安心」「幸せな家族」「子ども」……といった『メリット』が出てきました。そして「結婚のデメリットは？」というテーマには「自由がない」「他人と暮らす違和感」「キャリアに支障が出る」「子育てが大変」と、既婚者の二人は嬉々として語り出しました。 結婚という人生の大きな選択について『メリット、デメリット』で考えるのかと衝撃でした。 『メリット、デメリット』『損得』で選択していると、いつか壁に当たるのではないかと思います。メリットや得ばかりではない。デメリットもあり、損することもあるでしょう。 そのときにどうリカバーできるか。そこに創造性が発揮されます。デメリットをどう克服するのか、メリットをさらにどう生かすのか。 結婚においても、仕事、人間関係においても、創造性を発揮することで人生は豊かさを増していきます。 『メリット、デメリット』『損得』を基準とするのは、究極、自分さえよければいい、という考え方になる可能性があるように思います。 少し見方を変えると実は「失敗するのが怖い」という深い心理があるのかもしれません。 人生は選択の連続。損でも得でもなく、今の自分にとって、将来の自分にとって何が『最善』なのかを考えるようになりました。 その基準に立つと、たとえピンチに見舞われたとしても、最善の方法で乗り越えられると思うのです。 いのちを紡ぐ言葉たち かけがえのないこの世界で吉元 由美1,584円(12/22 15:00時点)Amazon楽天市場YahooAmazonの情報を掲載しています ※記事中の写真はすべてイメージ 作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー [文・構成／吉元由美] 吉元由美 作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。 ⇒ 吉元由美オフィシャルサイト ⇒ 吉元由美Facebookページ ⇒ 単行本「大人の結婚」 快挙を成し遂げた狩野英孝、帰国便の搭乗券をよく見ると… 「さすがJAL」の声ホノルルマラソンから帰国する狩野英孝さんに、JALが用意したサプライズとは…。 ロケで出会う人を「お母さん」と呼ぶのは気になる ウイカが決めている呼び方とは？タレントがロケで街中の人を呼ぶ時の「お母さん」「お父さん」に違和感…。ファーストサマーウイカさんが実践している呼び方とは。 Share Post LINE はてな コメント
吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
人生は選択の連続、だから考えたいこと
夢を見ました。
「大河をボートで遡っています。夢の中では『揚子江』だと思っている。しばらくいくと、川が二つに分かれていて、左は川幅が広く、右側の川幅は狭い。私の目的地は右側の川の上流にあり、迷わずに狭い方を選ぶ」
これは３０数年前の夢、目的地に着いたところで目が覚めました。
狭い川ですから流れは急かもしれません。楽々と遡るというわけにはいかないでしょう。でも、その上流に目的地があるのですから、そこを通らなければなりません。
この夢の解釈は、目的を果たすためには苦労があるけれど達成できる、という勇気づけと言っていいでしょう。
また少し角度を変えてみると、目的を達成するには、少々苦労する選択をしなさい、とも解釈できます。
この夢のように、私たちは日々、さまざまな選択をしながら生きています。それこそ、コーヒーにするか紅茶にするか、という選択から、この人と結婚していいのかという大きな選択まで、何かを選びながら生きているのです。
先日、YouTubeである著名な女性作家と経営者の対談の動画を観ました。
「結婚のメリットってなんでしょう？」
というテーマに、「安心」「幸せな家族」「子ども」……といった『メリット』が出てきました。そして「結婚のデメリットは？」というテーマには「自由がない」「他人と暮らす違和感」「キャリアに支障が出る」「子育てが大変」と、既婚者の二人は嬉々として語り出しました。
結婚という人生の大きな選択について『メリット、デメリット』で考えるのかと衝撃でした。
『メリット、デメリット』『損得』で選択していると、いつか壁に当たるのではないかと思います。メリットや得ばかりではない。デメリットもあり、損することもあるでしょう。
そのときにどうリカバーできるか。そこに創造性が発揮されます。デメリットをどう克服するのか、メリットをさらにどう生かすのか。
結婚においても、仕事、人間関係においても、創造性を発揮することで人生は豊かさを増していきます。
『メリット、デメリット』『損得』を基準とするのは、究極、自分さえよければいい、という考え方になる可能性があるように思います。
少し見方を変えると実は「失敗するのが怖い」という深い心理があるのかもしれません。
人生は選択の連続。損でも得でもなく、今の自分にとって、将来の自分にとって何が『最善』なのかを考えるようになりました。
その基準に立つと、たとえピンチに見舞われたとしても、最善の方法で乗り越えられると思うのです。
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作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー
[文・構成／吉元由美]
吉元由美
作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
⇒ 吉元由美オフィシャルサイト
⇒ 吉元由美Facebookページ
⇒ 単行本「大人の結婚」