「障がい者はお礼を言わなくていい」に反論 車いすアイドルの意見に反響
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大倉忠義「何かが間違っている」 飲食店に嘆きコメント、同情の声アイドルグループ『SUPER EIGHT(スーパーエイト)』の大倉忠義さんが、2024年11月15日にXを更新。焼き鳥店に行きづらい、嘆きの投稿に同情の声が集まりました。
あの童謡を歌っていた、ののちゃん!? 成長した姿に「美人になった」「別人級」と驚きの声あんなに小さかった、ののちゃんが…!6歳になった姿に「別人級に成長」「大きくなった」と驚きの声が相次いでいます。
私たちの社会は基本的に、マジョリティ(多数派)に合わせた構造をしています。
いくらバリアフリー化が促進され、時代とともに少しずつ環境が変化しても、障がい者も快適に暮らせる『優しい社会』への課題は山積みといえるでしょう。
そのため、たびたびネットでは障がいを持つ人からの問題提起が話題になり、さまざまな視点から意見が飛び交います。
「障がい者はお礼をいう必要があるか」に、猪狩ともかが持論
2024年3月17日、アイドルグループ『仮面女子』の猪狩ともかさんが、X(Twitter)を更新。
猪狩さんは2018年4月、強風で倒れた看板の下敷きとなり、脊髄を損傷。両足が動かなくなり、車いすでの生活を余儀なくされてしまいました。
一時は自分の足で踊れなくなることに強いショックを受けるも、再び前を向き、『車いすアイドル』として新たな道を歩み始めた経緯があります。
突如、車いすでの生活を送ることになった、猪狩さん。
1人の中途障がい者として、時々耳にするこんな意見に、疑問を抱くことがあるといいます。
健常者にとって普通の体験をしているだけなのに、なぜ障がい者は感謝をしなくてはならないのか?
例えば車いすユーザーの場合、電車に乗降するといった、健常者にとって『当たり前のこと』1つでも、他者の協力を必要とします。
そういった、『健常者では当たり前のようにできること』にお礼をすることについて、「障がい者に対する感謝の強要ではないか」という意見も上がっているのです。
猪狩さんは、1人の車いすユーザーとして、持論をこのように展開しました。
前述したように、社会はマジョリティに合わせた仕組みになっているため、障がいを抱えている人の生活には、さまざまな困難が生じます。
きっと、他者の助けを得ることによって、「ありがとう」という言葉の中に「ごめんなさい」という謝罪の気持ちも含まれるため、何度も口に出すことに苦痛を感じる人もいるのでしょう。
猪狩さんは1人の車いすユーザーとして、そういった気持ちを汲みとった上で、「自分はただただ、お互いに気持ちのいい言葉として告げている」とコメント。
障がいに関する介助に限らず、「ありがとう」といわれた立場の気持ちを想像し、『幸せになれる言葉』として発しているといいます。
猪狩ともかの持論に「考えさせられる」の声
最後には、「世界中が『ありがとう』であふれるようになったら素敵ですよね」とつづった、猪狩さん。
投稿は拡散され、さまざまな意見が寄せられています。
・毎日何をするにもお礼をいうのは苦痛も感じるんだろうけど、自分はこのポジティブな考え方が好きだな。
・考えさせられた。障がいの有無は関係なく、やっぱりお礼は大切だと思う。
・自分も障がいがあるけれど、同意見です。こうして『1人の意見』として発信してくれたことに感謝します。
もちろんこれは猪狩さんの意見であり、一人ひとり考えは異なるため、明確な『正解』はありません。しかし、猪狩さんの考え方に、多くの人が1つの意見として考えさせられたようです。
障がいに限らず、誰しも立場が違えば、見える景色や考え方は大きく異なるはず。
そういった議論を積み重ねることで、時には溝が深まることもあれば、相互理解が深まることもあるでしょう。
多くの人が社会の『見えない壁』について考えることが、いろんな人が過ごしやすい社会の形成につながっていくのではないでしょうか。
[文・構成/grape編集部]