誤って転落した男の子を救うためにゴリラを射殺 ゴリラの死を悼む声
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5月28日、アメリカのオハイオ州にあるシンシナティ動物園で、一頭のゴリラが射殺されました。
射殺されたのはニシローランドゴリラの『ハランベ(Harambe)』。ゴリラのエリアに誤って転落してしまった4歳の男の子を、引きずり回すなどしたためです。
園長によると、麻酔銃などの鎮静剤は効果が出るまでに時間がかかるため、悩んだ末の苦渋の決断だったとのことです。
男の子が落下した後の様子が動画で公開されています。
男の子は市内の病院に搬送され怪我の手当てを受けましたが、命に別状はないそうです。
園長は「幼い命を救うことはできたが、絶滅の恐れもあるゴリラが死んでしまったことに落胆している」と語りました。
シンシナティ動物園には、17歳の誕生日を迎えたばかりだったハランベの死を悼む多くの方が来園。花をたむけるなど、悲しみの声が寄せられています。
目撃者が地元テレビ局に語ったところによると、男の子はゴリラのエリアに入りたがるそぶりを何度も見せており、母親が目を離したときにフェンスをよじ登った後エリアに落下。ハランベに捕まったのだそうです。
どこまで「人を守るために動物を殺す」という行為が許されるのか。本当に殺すべきだったのかを含め、今だ議論は尽きず、論争が広がっています。