9歳の少女がランチの差し入れ 「警察批判」に心を痛めたというその真意とは?
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真冬に上着を忘れた警察官 震えながらの説得に違反者が放った一言筆者が交番勤務をしていた頃、同い年で公私ともに仲のよい相棒がいました。警察官を辞めた今でも交流は続いています。 彼をひと言で表すなら『天然』。 早朝の事故対応に向かう車内で、昇る太陽を見ながら「昨日は満月だったんだね…」...

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アメリカでは今、警察官による黒人射殺事件が相次ぎ、社会問題になっています。
2016年7月5日には南部ルイジアナ州で白人警官に取り押さえられた黒人男性が射殺され、7月6日には中西部のミネソタ州でも黒人男性が警察官に銃で撃たれて死亡する事件が起きています。
これを受け、全米各地で抗議デモが行われ、警察官への信頼が揺らぐ事態に陥りました。
そんな中、デトロイトに住む9歳の少女、マクローリンちゃんが行った、あるプレゼントが話題になっています。
出典:@JasonScottWWJ
9歳の少女が社会に見せた問題の本質
デトロイトに住むマクローリンちゃんは、おばあちゃんと一緒に見ていたニュース番組で、警察官による黒人射殺事件を知ったそうです。
テレビの論調は「警察官が悪い。警察を信用するな」という警察批判に終始していました。しかし、マクローリンちゃんは「本当にそうなのかな?」と疑問を感じたそうです。
「良くない警察官がいるのは事実。でも、私たちの生活をちゃんと守ってくれるステキな警察官だっていっぱいいる。イジメられている警察官のために何かをしてあげたい」
※マクローリンちゃんにはイジメられているように見えたそうです
そして、マクローリンちゃんは自分の誕生日に、デトロイト11分署へサンドウィッチやクッキー、チップスや果物などを詰め合わせたランチバケットを、こんなメッセージと共に贈ることに決めました。
「私は皆さん(警察官)に感謝しています。そして、あなたたちを信頼し、サポートしたいと願っています」
この小さな女の子から届けられた心のこもったプレゼントに、デトロイト11分署の警察官たちはとても喜びました。そして、お返しとしてマクローリンちゃんに特製のバッチと感謝状を贈ったのです。
9歳の少女がなぜこんな行動に出たのか?
9歳と言えば小学校3年生か4年生という年齢です。そんな小さな女の子が、なぜこのような愛に溢れた行動をとったのか疑問に感じる人もいるかもしれません。
マクローリンちゃんのお母さんは、いつも彼女にこう尋ねているそうです。
「それについて、あなたはどう感じるの?ほかの誰でもないあなたがどう感じているかを教えて」
また、マクローリンちゃんのお父さんは、彼女についてこう語ります。
「マクローリンは大きな心を持っています。そして、どうしたら人をサポートできるかが分かっています。さらには、感謝の気持ちを伝えるにはどう行動すべきかを心得ているのです」
出典:@JasonScottWWJ
「白人警官が黒人を射殺した」という部分だけを切り取ってしまうと、エキセントリックに「警察官が悪い」と判断してしまいがちですが、「悪い警察官もいるし、良い警察官もいる」というのは、警察官だけに限った話ではありません。
そんな当たり前のことを気付かせてくれたマクローリンちゃんの行いに、全米が共感しています。彼女の想いはとてもシンプルです。
「肌の色や、職業に左右されることなく、あらゆる命が大切なの。それを皆に見せたかった」
純粋だからこそ、問題の本質がしっかりと見えていたマクローリンちゃん。大人が見習うべきことも多いのではないでしょうか。