「めっちゃ見てくる」「夢に出てきそう」 『人面肉まん』の表情から目が離せない！
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- 協力
- akira_kanda_
カラフルな羊毛フェルトの作品をInstagramに数多く投稿している、かんだあきら（akira_kanda）さん。
かんださんのアトリエのようなInstagramでは、個性的な表情の羊毛人形たちが見る人を楽しませてくれます。
『人面肉まん2025秋』
2025年9月22日、かんださんが投稿したのは、肌寒くなってきた季節にピッタリな『肉まん』をモチーフにした作品！
羊毛フェルトのふわっとした質感で、ほかほかの肉まんのやわらかさをうまく再現できそうな気がしますよね。
しかし、かんださんが作った『肉まん』はリアルなだけでなく、強烈なインパクトを放っていたのです。
『人面肉まん2025秋』と題して投稿された『肉まん』がこちら！
まぶたや鼻の穴、唇といった細かいパーツまでもが羊毛フェルトで見事に形作られており、思わず見入ってしまいますね。
黒目がちな『肉まん』がこちらを見つめてきて、なぜだか目を離せなくなる人も多いかもしれません…。
細部までこだわり抜いて作られた『人面肉まん』には2万件以上の『いいね』が集まり、こんな感想が寄せられています。
・怖いけどかわいい…かわいいけど怖い。そんなお顔にハマってしまいそうです！
・なんか悩みを聞いてくれそう。
・めっちゃ見てくる！こういうの好きです。
・ゆ、夢に出てきそうです。
多くの人の心をわしづかみにした『人面肉まん』。
かんださんに羊毛フェルトを始めたきっかけや、『人面肉まん』を思いついた時のことを聞いてみました。
「そのままでいいんだよ」と言われた気がした
――羊毛フェルトの作品を作り始めたのはいつですか？
4年前の2021年10月からです。SNSでたまたま『羊毛フェルトの失敗作品』というのを見て、面白そうで始めました。
この『人面肉まん』は、羊毛フェルトを作り始めてすぐの2021年頃に一度作ったことがあり、今回は2度目の挑戦だったのだそうです。
『人面肉まん』を作ったきっかけや、作品に込めた思いについても質問してみました。
――『人面肉まん』を作ろうと思い立ったきっかけは？
コンビニエンスストアで肉まんを買った時、造形を眺めていたら、顔が浮かび上がってきたように記憶しています。
もちろん、実際に顔が浮かび上がったのではなく、想像の中での話です！
羊毛フェルトを始めて、さまざまな造形に興味が出てきた時期だったので、肉まんのフォルムが面白くて、いろいろな角度から観察していました。
――ほかの作品にも顔をつけている理由を教えてください。
日本には八百万（やおよろず）の神という考え方があります。
植物や果物、山、水などにも顔をつけることによって、より愛着や感謝、畏敬の念を感じるようになり、それからどんどん顔つきの作品を作るようになりました。
――『人面肉まん』の表情に込めた思いなどがあれば、教えてください。
少し微笑んだ表情は、大仏から着想を得ています。
『人面肉まん』を作りながら「こんなものを作っていて、いいのだろうか。自分はただのアホじゃないのか」と悩んでいた時に「そのままでいいんだよ。作り続けなさい」と肉まんにいわれたような気がして、「あ、ブッダだ」と思いました。
それから大仏の資料を読み漁ったり、さまざまな仏像を見に行ったりして表情の作り方を勉強しました。
自分の中で『人面シリーズ』を作る時は、仏像を彫る仏師を目指している感覚に近いです。
『あるがままを受け入れてくれる優しい微笑み』を作れるよう、日々制作に取り組んでいます。
かんださんいわく、「顔はいくら作っても同じ顔にならないため、それが奥深くて面白い」とのこと。
その言葉通り、かんださんの作る人形たちには唯一無二の表情が宿っていて、今にも語りかけてきそうな雰囲気を持っています。
かんださんの手によって今度はどんな『顔』の人形が生み出されるのか、新しい作品が楽しみですね！
※本記事は投稿者様の許諾を得た上で掲載しております。
[文・取材／AnyMama（エニママ）・構成／grape編集部]