トング片手に夏の早朝散歩へ 街にゴミが増えて気づいた『自分の心の整え方』

By - 吉元由美  公開:  更新:

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ゴミを拾う人の写真

吉元由美

作詞家、作家。作詞家として1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛けた。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。 grapeでコラム『ひと・もの・こと』を連載。 …続きを読む

吉元由美の『ひと・もの・こと』

作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。

たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。

心を整える ゴミを拾う

最近、道落ちているゴミが増えたように思います。

我が家から最寄りの駅まで800メートルくらいでしょうか、ほぼ一本道のちょうど中間あたりから商店街になります。

静かな住宅地ですが、大学、小学校、中高学校の通学路になっているので、道幅が狭いわりに時間帯によって人通りが多くなります。

道路の写真

それでも、これまでは道にゴミが落ちていることはほとんどなく、心地よいルールがそこにあるような感じがしていました。

賑やかな商店街でさえ、ゴミはほとんど落ちていませんでした。

歩く人の写真

ところがコロナ禍が過ぎた頃からか、明らかに道にゴミが増えたのです。

まずマスクが落ちている。これはきっと、ポケットから何かを出すときに落ちてしまったのではないかと。わざと落とすようには考えにくい。

コンビニのおにぎりのビニール、牛乳パック、ティッシュ、缶など、歩きながら食べて、そのままポイっと捨てたのではないかと思われるゴミの数々。

この変化はどういうことなのか考えさせられます。

落ちているマスクの写真

今回のW杯でも、日本人サポーターが会場のゴミをきれいにしていることが、海外のサイトなどでも取り上げられました。

あの青いゴミ袋は、試合が始まる前に膨らませてスタジアムを青一色する演出のために配られるものです。

日本での試合でも配られるので、おそらくそうではないかと。

その青い袋がこのように有効活用されるのはとても素敵なことです。

そして、日本人サポーターたちの振る舞いが、海外サポーターにも波及したというのも素晴らしいことだと思いました。

観客席の写真

日本を訪れる外国人は、街の中にゴミ箱がないことに不便を感じることがあるそうです。と同時に、ゴミ箱ないのにゴミが落ちていないことに驚くとか。

ニューヨークには、主要な道の角には大きなゴミ箱が設置されています。

それでもその周りにゴミは散乱しています。

何が大切なのか。この違いに考えさせられます。

ゴミ箱の写真

道にゴミが増える。すると、人はそれに慣れていく。

それが普通のことになり、気にしなくなる。

道にゴミを捨てることに罪悪感を持たなくなる。胸が痛まなくなる。すると自分だけではない、その場所のエネルギーが乱れるように思います。

犬を散歩させながら、トングとゴミ袋を持って掃除をしているおじいさんを見かけます。

先日は、押し車を押しながらトングとゴミ袋を持って、ゴミを拾っているおばあさんを見かけました。

私も早速トングを購入し、夏の早朝散歩、または黄昏散歩に出ようと思います。

自分の心を整える、そのきっかけのためにも。

※記事中の写真はすべてイメージ


[文/吉元由美 構成/grape編集部]

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