重度の不安障害を抱えた女性 耳のない猫と出会い、お互い支え合う関係に!
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大学院生のモリー・リキテンワーナーさんは、重度の不安障害に悩まされています。
不安障害とは、突然強い不安や恐怖の感情に襲われてしまう精神障害。発作によって、発汗や動悸などの症状が起こってしまうのです。
パニック発作に悩まされ、毎日ひとりで苦しんでいたモリーさん。そんな彼女は、運命の出会いを果たします。
耳のない猫と不安障害の女性 お互いを助け合うように
ある日、保護動物の譲渡を行っている店に来たモリーさん。ふと、1匹の猫の姿が目に入りました。
この猫にはなぜか、両耳がありません。店員さんに声をかけてみたところ、その外見のせいか里親が見つからないそうです。
(なんて可愛らしい子なのかしら…!)
そんな猫を見て、モリーさんは一目惚れ!新しい家族として迎え入れることにします。
猫は耳が聞こえないそうですが、彼女にとっては問題ありませんでした。なぜなら、過去にも耳が聞こえない犬を飼っていた経験があるからです。
耳が聴こえなくても、心で会話できるように
この猫を保護したアメリカ合衆国ボルチモアの保護団体によると、どうやら猫の耳は中耳炎になった際に手術で切断したそうです。
前の飼い主さんは優しい人だったそうですが、経済的理由で飼い続けることが難しくなったと言います。
猫に、耳炎という意味の『オタイティス』と名付けたモリーさん。
オタイティスの存在は、モリーさんの心に癒しを与えました。モリーさんがパニックを起こしていると、オタイティスは寄り添ってくるのです。
好奇心旺盛で優しさにあふれたオタイティス…。彼は、モリーさんを苦しみや恐怖から守ろうとしてくれました。
そしてモリーさんも、オタイティスの存在によって少しずつ元気を取り戻していったのです。
「私がこの子を救ったのではありません。この子が私を救ってくれたのだと思っています。
オタイティスは、私の心を落ち着かせてくれる唯一の存在です」
そうコメントするモリーさん。オタイティスは、耳が聞こえなくても大好きなモリーさんの心の声を感じることができるのでしょう。
信頼や愛を育むのに大切なのは、言葉だけではない…。モリーさんとオタイティスは、そういったことを教えてくれます。