米国の精神科医が指摘!子どもにとって『最悪な親』ってどんな親?
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アメリカで活躍する精神分析医・シェインウルフ医師が『Psych Central』というウェブサイトに寄稿したブログが話題を集めています。
そのブログのテーマはずばり『子どもにとって最悪な親とは?』
このタイトルを読んだだけで、ドキッとして我が身を振り返ったパパ&ママも多いかもしれません。
でもドキッとした人は、大丈夫。シェインウルフ医師が指摘する『最悪な親』ではない可能性が高いです。
なぜなら、彼が指摘する『最悪な親』とは、自分が最悪な親だとはこれっぽっちも自覚していない『自己陶酔型の親』だからです。
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医師が指摘する『自己陶酔型の親』とは?
シェインウルフ氏はブログの中で『自己陶酔型の親』の特徴として、次の2点を挙げています。
妹のことを「家族の恥」と嘆く家族
シェインウルフ医師がブログで紹介している家族A家の例をみてみましょう。
A家は両親と2人の娘の4人家族。姉はとても良い子で、養子の妹は問題児と言われて育ち、両親は妹のことを「家族の恥だ」と嘆いていました。
10代の頃、妹は父親に陰湿な性的虐待を受けましたが、そのことを母に打ち明けると、母は
「お父さんがそんなことをするはずがない。嘘をつくなんて信じられない」
と彼女を責め、父への謝罪を強要しました。
このことによって、彼女は自分の殻に閉じこもるようになり、友人関係も築けなくなったといいます。
ところが、母親は次女をサポートするどころか、彼女をネタに「ADHD児を養子にして学んだこと」と題した記事を育児雑誌に投稿しました。
つまり母親には自分が次女を苦しめているという自覚は全くなく、自分の経験で他者をサポートしようとする「素晴らしい親」だと思っているのです。
A家の両親は典型的な自己陶酔型
シェインウルフ医師の分析では、A家の両親は典型的な自己陶酔型だそうです。
自己陶酔型の親の多くは、A家の両親のように自分はこれっぽっちも間違っていない、子どもがおかしいのは、自分たちの教育やしつけのせいではなく、子どもの生まれつきの欠陥だという意識が根強く、医師の助言も受け付けません。
もし子どもの異変について学校や親類から指摘され、精神科医を受診するようなことがあったとしても、自己陶酔型の両親は、自分に不都合なことを言う医師の言葉は信じません。
「お子さんの性格がおかしいのには、遺伝的な原因があります」「小さい頃に飲んだ薬のせいでしょう」「変な教師の影響でしょう」など、自分に都合の良いことを言ってくれる医師を探し歩くのです。
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親と離れて初めて「自分らしくなれる」
こんな親に育てられた子どもはどうなるのでしょうか?
物心ついたころから「お前は変な子供だ」「うちの一族はみんな優秀なのに、なぜおまえだけ、成績がよくないのだ?」などと言われて育った子どもは、内心、両親の発言に疑問を抱いてはいるものの、幼い頃は親を恐れて何も言い出すことはできません。
成長して親と離れて初めて、「やっと自分らしく生きられる」と、生き返ったように明るく積極的になることができる人も多いといいます。
実際に博士のもとには、
「自分の親はおかしいと思っていたけれど、この記事を読んで、自分の親の異常さを確信した」
という趣旨のコメントが多く寄せられているといいます。
恐ろしいことに、今、アメリカでは自己陶酔型の両親が増えているそうです。
実はあのヒトラーの両親も典型的な自己陶酔型で、ヒトラーは『世界最悪の人間』と罵られながら育ったそうです。そしてその結果、彼自身も恐ろしいほどの自己陶酔型の人間に成長しました。
自己否定ばかりで自信のない親も問題ですが、過度に自信満々な態度で子どもを否定するような子育てをしていないか、たまには客観的になって自分の子育てを振り返るようにしたいですね。