NASAが賞金3万ドルで「宇宙服内蔵トイレ」公募 題して「NASA宇宙うんちチャレンジ!」
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なんとアメリカ米航空宇宙局(NASA)が、宇宙服を来た状態で6日間、服が脱げずトイレにも行けないままでも、問題なく宇宙での作業ができる「宇宙服内蔵トイレ」のアイデアを2016年12月20日まで募集しています。
NASAによると、「宇宙服を着用中は自分の体に触れることすらできず、鼻の頭をかくこともできない」状態であり、さらに小惑星や火星などはるか遠くの目的地に向けた今後のミッションでは、まともなトイレが使用できるまでに最長144時間、日数にして6日間ほどかかると計算し、このようなことが起きても問題ないような排泄物処理システムのアイデアを一般から公募することにしたとのこと。
募集するのは宇宙服に内蔵する個人用の排せつ物処理システムで、両手を使わずに最長6日間使用可能であることが条件となっています。応募の締め切りは12月20日、優勝者には、賞金3万ドル(約340万円)を授与されるということです。
Space Poop Challenge
ちなみにこちらウェブサイトの名称ですが、日本語に訳すと「宇宙うんちチャレンジ!」となっており、ユーモアなのか本気なのか、やっぱりアメリカはすごいなと思っちゃいますね。
これまでも宇宙飛行士の方々は、宇宙での無重力状態のトイレ処理に関しては、並々ならぬ苦労をされてこられたようで、大西宇宙飛行士によれば「便器に自分の身体を固定するのにもコツがいりますし、その姿勢からしっかりと便器内に排出するのにも物体が下に落ちていくわけではないためコツがいります」とおっしゃっています。
器具による排泄だけでも大変なのに、個体や液体が6日間も体にくっついた状態で作業をすることになれば、赤ちゃんがおむつかぶれを起こしやすいのと同様。今後アメリカでは民間宇宙開発会社も含めて、月や火星に向けた大胆な宇宙計画が目白押しのようなので、是が非でもこの対処方法を考えなければ、今後の宇宙開発に支障が出ることは間違いなさそうです。みなさんの聡明なアイデアがこれからの宇宙開発の原動力となっていくのかもしれませんね。
[文/土屋夏彦]
土屋夏彦
上智大学理工学部電気電子工学科卒業。 1980年ニッポン放送入社。「三宅裕司のヤングパラダイス」「タモリのオールナイトニッポン」などのディレクターを務める傍ら、「十回クイズ」「恐怖のやっちゃん」「究極の選択」などベストセラーも生み出す。2002年ソニーコミュニケーションネットワーク(現ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社)に転職。コンテンツ担当ジェネラルプロデューサーとして衛星放送 「ソネットチャンネル749」(現アジアドラマチックTV★So-net)で韓国ドラマブームを仕掛け、オンライン育成キャラ「Livly Island」では日本初の女性向けオンラインで100万人突破、2010年以降はエグゼクティブプロデューサー・リサーチャーとして新規事業調査を中心に活動。2015年早期退職を機にフリーランス。記事を寄稿する傍ら、BayFMでITコメンテーターとしても出演中、ラジオに22年、ネットに10年以上、ソーシャルメディア作りに携わるメディアクリエイター。