『猫分補給』するならこの島! 「自宅の猫もかわいいが、島の猫にも会いたい」
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大掃除後に出したコタツ 中を覗くと?「滝のような涙が出た」「一生見ていたい」寒くなってきた日、部屋にこたつを導入。その結果、心も温まる最高の展開に!
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数ある瀬戸内海の〝猫島〟の中から、今回訪れたのは真鍋島。岡山県笠岡市・笠岡諸島に属するこの島では平安時代、藤原氏の一族が水軍を率いて真鍋氏を名乗り、近隣の島を支配下に置いていたという説があり、中国・四国地方に多い「真鍋姓」の発祥の地ともいわれる。
昭和50年代には「瀬戸内少年野球団」などの映画のロケ地として観光客の注目を集めたが、今は知る人ぞ知る「猫島」として、カップルや外国人の来島が後を絶たない。
古くから漁業が盛んな島で、港の周辺には昔ながらの懐かしい漁村の風景が広がり、潮の香りと相まって郷愁を誘う。
たこつぼ、割ったのは誰?「知らニャい…」=岡山県笠岡市の真鍋島(尾崎修二撮影)
船を降りるとすぐに、2匹の子猫が防波堤の上でじゃれ合う場面に出くわした。カメラを向けるとピタリと動きを止めて「何事?」といった表情で、レンズを見つめる4つの瞳。しばらく撮影しているうちに、どこからともなく数匹の猫たちが集まってきて「ニャーニャー」と足下で騒ぎ立てる。
持参したおもちゃで遊ばせたりしていると、島に住むお年寄りに声を掛けられた。「あんた、猫が珍しいん?どこにでもおるじゃろう(笑)」ごもっともなお言葉…。「どこの猫も、それぞれの表情や仕草がかわいいんですよ」苦し紛れに答えたが、行く先々で猫に「かわいいね-」などと声を掛けながら写真を撮っているカメラマンは、やはり少々怪しく見えてしまうのだろう。
「おいしい匂いが…」?漁師さんのかごの中を物色の猫たち=岡山県笠岡市(尾崎修二撮影)
往路の連絡船で出会った倉敷在住の夫婦は「真鍋島には何度も来ています。ここは古い建物などの町並みがいい雰囲気」とお気に入り。自宅でも猫を飼っているが、夫婦であちこちの「猫島巡り」を楽しんでいるのだそう。「自宅の猫もかわいいが、島の猫にも会いたい」-同感だ。旅の道中で猫を見かけると、それがひとつの思い出として心に刻まれる。
春の訪れとともに海辺の風がポカポカと暖かくなるこの季節、真鍋島で“猫分補給”というのはいかが?
※この記事は2016年4月14日に公開されたものです。
おもちゃに夢中の子猫。遊ばせているのか、こちらが遊んでもらっているのか、時々わからなくなります…=岡山県笠岡市の真鍋島(尾崎修二撮影)
ふわり…堤防の切れ目で大ジャンプ!真鍋島の猫も跳ぶんです!=岡山県笠岡市の真鍋島(尾崎修二撮影)
船着き場に観光客が到着すると、猛ダッシュで向かってくる猫たち=岡山県笠岡市(尾崎修二撮影)
タコつぼの中に何かあるの?一つ一つ顔を突っ込んで調べていた猫=岡山県笠岡市の真鍋島(尾崎修二撮影)
この画面に何匹の猫がいるでしょう?=岡山県笠岡市(尾崎修二撮影)
猫特集バックナンバー【肉球マニアに捧ぐ】
[産経新聞写真報道局 尾崎修二]
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