スズメバチに刺された時の正しい対処法 害虫駆除30年のプロに聞いた
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スズメバチに巣を作られた! 駆除のポイントや、応急処置の方法は?強い毒を持ち、身近な危険生物として知られるスズメバチ。 スズメバチに巣を作られてしまった時、どのように駆除すればいいのかといったことや、刺された場合の対処法、巣を作らせない工夫などを紹介しています。

危険すぎる『スズメバチ』の生態 襲われないためには?年間数十人が刺され亡くなってしまうこともある、危険なスズメバチ。人口の多い町でも見かけるコガタスズメバチや攻撃性の強いオオスズメバチなど、3種類のスズメバチについて、巣の場所や対策方法などをご紹介します。






毎年夏から秋口にかけて、ハイキングやキャンプ場、街中でもスズメバチに刺されたというニュースが流れます。
スズメバチは強い毒を持ち、年間数十人が刺されて亡くなっている大変危険な昆虫。
刺されないためにはどうしたらいいのか、刺された時の対処法は…。有害生物の防除などを行う『公益社団法人 神奈川県ペストコントロール協会(以下PCO)』のベテラン作業員さんに話を伺ってきました。
スズメバチの対処法
作業員さんは、ハチの駆除に30年携わってきた、害虫駆除のプロ。仲間内での情報交換や実学を通して、ハチのことを学んできたそうです。
神奈川県でよく見られる『オオスズメバチ』『コガタスズメバチ』『キイロスズメバチ』ついて、このように話されていました。
攻撃的になる時期について
9月から10月の秋口にかけて、スズメバチはもっとも攻撃的になります。
それはこの時期に、新女王バチやオスバチを生み育てるためです。
巣の中の個体数もこの時期にピークを迎えるため、外から刺激を受けると一斉に飛び出してくることがあります。
防衛本能の高い、オオスズメバチなどは巣のそばに近寄ると、「あぶない奴がきた」と巣を守るために積極的に攻撃してきます。
秋のハイキングやキャンプは、特に気をつけたい季節です。
刺されないために
巣に関していえば、まず第一に近づかないこと。これは9月10月以外にもいえます。
刺された人の話では、「まさかこんなところに」と、驚くような場所に巣があったそうです。巣のある危険な場所がどこか、常日頃から確認して近所や家族で話し合っておくことが大切です。
軒下や木の枝、地面の穴など、普段あまり気にしない場所にも巣が作られることがあります。定期的に自宅周辺を確認しておくと、早期発見につながります。
ハイキングなどに行く時は、黒い服は避けた方が無難です。クマなどの捕食者と勘違いされ、刺される可能性が高くなります。
白や薄い色の服であれば、スズメバチが敵と判断しにくくなるとのことです。アウトドアに出かける際は、服の色を意識してみてください。
また、香水などもつけないようにしてください。ハチを引き寄せる成分が、含まれている可能性があるといわれています。
飛んでいるハチの場合は、近づいてきても手で追い払わず、静かに距離を取るようにしてください。
大きく手を振ったり、急に走って逃げたりするとハチを刺激してしまうため、落ち着いてゆっくりその場から離れるのがポイントです。
刺されたら
刺されると、熱した釘を打ち込まれたような激痛が走ります。
ハチの毒は水溶性で水に溶けやすいので、冷たい水で洗い流してください。さらに刺された患部を強くつねるようにつまみ、ハチの毒を絞り出すと効果的です。
口で吸い出すことはしないでください。
口の中に傷や虫歯があると、毒が粘膜から体内に吸収されてしまう恐れがあるためです。水で洗い流すか、つまみ出す方法にとどめておきましょう。
抗ヒスタミンなどの薬を持っていたら塗り、できるだけ早く病院へ。できればハチの種類を伝えられるといいですね。
種類が分からない場合は、刺されたハチの大きさや色の特徴を覚えておくだけでも、医師への説明に役立ちます。
アナフィラキシーショックは
ハチ毒によるアレルギー症状(アナフィラキシーショック)は、早い時は数分で、寒気、じんましん、嘔吐のほか、呼吸困難や意識障害などのショック症状を引き起こすことがあります。
過去に一度刺されたことがある人は、特に注意が必要です。二度目の被害でショック症状が出やすくなるケースがあるとされています。
少しでも異常が見られたら、すみやかに医療機関を受診してください。
また、ショック症状を緩和するための注射液が、医師の処方により携帯できるようにもなっています。
アウトドアを頻繁に楽しむ人や、過去にハチに刺された経験のある人は、かかりつけの医師に相談してみるといいでしょう。
ハチは身近にいる危険な昆虫です。
むやみに巣に近づいたり、駆除しようとしたりせず、見つけたらすみやかに駆除業者に連絡するようにしてください。
以下の記事では、スズメバチの種類によって違う、巣を作る場所などを紹介しています。
危険すぎる『スズメバチ』の生態 襲われないためには?
[文・構成/grape編集部]