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「屋根にハチの巣が!」その時、あなたは?知って得する『ハチ豆知識』に目からウロコ

By - grape編集部  公開:  更新:

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夏の猛暑がだんだんと落ち着き、秋の訪れを感じつつあります。涼しくなるにつれ、暑さで控えていた野外へのおでかけもしたくなりますよね。

秋は野外へのおでかけには絶好のシーズンですが、恐ろしいアイツが活発に動き出す季節でもあるのです。それは…『ハチ』

家の屋根に大きくなった巣を見つけて、慌てて専門業者に連絡した…という経験がある人もいるのではないでしょうか。

でも、いざ業者に駆除を頼むと、高額な料金がかかります。かといって、自己流で退治するのはとっても危険!

そこで、ハチについて詳しいプロのかたに、いざという時に役立つ『ハチ撃退法』について教えてもらいました。

知っておきたい『ハチ』の特性

「ハチは気温が高くなるほど、活発になりやすいんです。さらに雨が少ない年は、巣が壊れずに残るので、ハチが増える傾向にあります。そういう意味で、今年の秋はハチが大量発生することが予想されます」

そう話してくれたのは、アース製薬の渡辺さん。ハチは常に群れで行動するように思いがちですが、4~5月は女王バチが単独で巣作りを始めます。そのため、本来は働きバチがいないこの時期が、安全に巣を駆除できるベストタイミングなのだとか。

6~7月にかけて、女王バチが生んだ働きバチたちが巣作りに加わります。そして、9~10月には巣が大きくなってしまい、危険を伴う場合も。

「とはいえ、ハチの存在に気付きだすのは、どうしても秋ごろになってしまいがちですよね。でも条件次第では、自分でも駆除することが可能ですよ」

というわけで、実際にハチ駆除を体験しながら、押さえるべきポイントを教えてもらうことにしました!

正しい『ハチの駆除方法』を教えてもらった!

まず大切なのは、目の前の巣が自分で駆除できるものであるかを判断することです。上の『駆除可能』の条件に当てはまっているかどうかを確認してください。

狂暴なオオスズメバチなど、場合によっては専門業者に頼まないと危険なケースもあるので、慎重に判断してくださいね。では、早速チャレンジ!

アシナガバチの駆除の際は、なるべく皮膚の露出を減らした白い服装でもよいですが、スズメバチの駆除の際には、必ずホームセンターなどで買える『防護服』を着用します。

実際に『防護服』を着てみると、ものすごい密閉感にびっくり!それもそのはず、どこからもハチが入ってこられないように、隙間をつくらない仕様になっているのです。

特に袖まわりやズボンの裾は隙間ができやすいので、きっちり締めます。さらに、長靴をはくのがおすすめですよ。ちなみに、防護服の中は思っている以上にこもるので、着る前にしっかり水分補給をしてくださいね。

準備ができたら、いざ出陣!…といってもさすがに危険なので、今回はダミーの巣を使って試させてもらいました。

巣が作られやすい場所は、ハチの種類によって違いが。アシナガバチは軒下や木の枝に、スズメバチはそのほかにも屋根裏や崖、樹木の空洞にまで巣をつくります。風や雨をしのげる安全なところを選ぶようです。

また、駆除をする時間帯は、アシナガバチは夕暮れ~明け方、スズメバチは日没がよいとされています。日が落ちると、あちこちに飛び回っていた働きバチたちが巣に戻ってくるので、一気に仕留めることができます。

今回用意した虫ケア用品(殺虫剤)は、スズメバチ用の『スズメバチマグナムジェットプロ』。ほかにも、アシナガバチやアブ用の『ハチアブマグナムジェット』や、殺虫だけではなくハチの巣作りを予防する効果もあわせ持つ、『ハチアブスーパージェット』があります。

『スズメバチマグナムジェットプロ』はトリガーノズルになっていて、バズーカ砲のように一気に大量噴射できるのです。

また、ここで大事なポイントが。特にスズメバチは非常に危険なハチなので、駆除中での薬剤切れを避けるために、もう1本予備で用意しておいてください。

まずは巣にゆっくり近づき、風上側の3mほど離れた場所からスプレーを噴射します。この時、大きな物音を立てたり、巣を振動させたりしないように注意してください。

そして、噴射しながらだんだん巣に近付き、1mほど離れた場所から巣穴の中に10秒以上スプレーを噴射します。処理が終わったら、防護服を着たまま巣を袋に入れたり、土に埋めたりして速やかに処分してください。

万が一、ハチが近付いてきた時は、手で払ったり、急に走りだしたりすると、ハチに刺激を与えて危険です。背を向けずに、姿勢を低くしたまま静かに後ずさりするように離れましょう。

まずは『戦う相手』について知っておく!

今回、ハチ駆除の体験をさせてもらって、知らなかったポイントをたくさん教えてもらいました。

突然、自宅の屋根にハチの巣を発見しても、どうしていいかわからない…と不安になってしまいます。虫の特性や正しい対処法を知っておくだけでも、いざという時に落ち着いて対応することができるはずです。

アース製薬『害虫駆除なんでも事典』

アース製薬のサイト『害虫駆除なんでも事典』では、ハチをはじめとした害虫たちの生態や駆除の仕方を検索することができます。とっさに出会った害虫を退治したい時に役立つこと間違いなし。

ほかにも、可愛いイラストで描かれた『きらいになれない害虫図鑑』も手元に置いておきたい便利な一冊。

著者の有吉立さんは、アース製薬の研究所で約100種の害虫を中心とした生物を飼っているとか!苦手だった虫たちの意外な一面に、ちょっと親しみを感じられるかもしれませんよ。

時には私たちの命を危険にさらすこともある害虫、ハチ。自己流ではなく、正しい知識で安全に駆除してくださいね。また、来年に向けて、巣を作らせない予防もおすすめします!


[文・構成/grape編集部]

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