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「こちらが候補者の方々です」に、ひと言プラス ナタリーのディス発言が痛烈

By - grape編集部  公開:  更新:

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「Here are all the nominees(候補者は、こちらの人々です)」

アカデミー賞などの授賞式で、候補者を紹介する前に使われるお決まりのフレーズです。

第75回ゴールデン・グローブ賞でプレゼンターを務めた、女優のナタリー・ポートマンも、このセリフをいうはずでした。

しかし、彼女はある『ひと言』を加えたことで、お決まりのフレーズを痛烈な皮肉へと変えてしまったのです。

映画界の問題点を指摘

ナタリー・ポートマンといえば、ジャン・レノ主演の映画『LEON(レオン)』でデビューを飾った後、数々のヒット作に出演。

2011年公開の映画『ブラック・スワン』では、主演女優賞も受賞した、ハリウッドきっての実力派女優として知られています。

そんな彼女が、第75回ゴールデン・グローブ賞で最優秀監督賞の候補者を発表する前に発した皮肉の言葉とは…。

「Here are the all male nominees(候補者は、こちらの男性たちです)」

今回の最優秀監督賞にノミネートされた候補者は、全員が男性。

もちろん、彼らの作品はどれも素晴らしいものです。しかし、2017年は『ワンダー・ウーマン』を手がけたパティ・ジェンキンス監督をはじめ、女性監督の活躍が目立つ年でもありました。

それにもかかわらず、女性監督がノミネートされていない事実に、ナタリー・ポートマンは皮肉をいったというわけです。

彼女の皮肉にプレゼンターを務めた、ロン・ハワード監督は苦笑い。会場には、彼女の皮肉にショックを受ける声と、笑い声の半々が響いていました。

セクハラ問題に揺れたハリウッド

映画プロデューサーの、ハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ問題で揺れた2017年のハリウッド。

性暴力を受けた人々が『#metoo』というハッシュタグをつけ、自らの被害を語り、連帯しようとする動きは、社会的なムーブメントとなり、日本でも広まりました。

第75回ゴールデン・グローブ賞では、セクハラに立ち向かい、黙っている時代は「もう終わり(Time’s up)」という意味を込め、出席者の多くが黒のドレスやスーツに身を包んで登場。

ナタリー・ポートマンが皮肉をいった背景に、ハリウッドに根強く残る性差別の問題に警報を鳴らす狙いがあったのは明白です。

「聡明な彼女らしい発言」「実にスマート」と称賛の声が寄せられた、ナタリー・ポートマンの皮肉。彼女の発言は、女性の権利向上を後押しする力強いひと言となったに違いありません。


[文・構成/grape編集部]

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出典
NBCNews

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