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『仮面ライダー』が心の支えに 傷害事件の被害者を奮い立たせた言葉とは?

By - grape編集部  公開:  更新:

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子どもだけでなく、幅広い年齢層に人気のある『仮面ライダーシリーズ』。2004年から2005年までは、特撮TVドラマ『仮面ライダー剣(ブレイド)』(テレビ朝日系)が放送されました。

主役・剣崎一真役を演じたのは、椿 隆之(つばき・たかゆき)さん。「若手俳優の登竜門」ともいわれる仮面ライダーに出演したことで、大変注目を集めました。

しかし、活躍を広げる途中で、椿さんは暴行の被害に遭ってしまいます。

そのせいで芸能界から一時期遠ざかっていたのですが、2018年2月2日放送の、バラエティ番組『爆報!THEフライデー【あの人は今…大追跡SP】』(TBS系)に出演。

俳優業に復帰するまでの経緯が、多くの人の胸を打ちました。

傷害事件の被害者として

椿さんが傷害事件に遭ったのは、2016年11月8日の午後9時ごろ。

稽古場を出て、歩行者優先の道路を歩いていた椿さんは、確認を怠った1台のバイクにひかれそうになりました。

しかし、バイクの運転手は謝るどころか、ケンカ腰の態度を取ります。それを見た椿さんは、稽古場から「冷静な第3者」として友人を連れてきて、運転手と話し合おうとしました。

一方で、運転手も自分の味方として、弟を呼び寄せます。

4人で口論をしている途中で、運転手の弟はゴルフクラブを持参。椿さんの顔面を強打し、粉砕骨折させました。

当然、運転手の弟は逮捕。刑事裁判の判決は、懲役3年・執行猶予5年でした。

事件後、被害者として生きて

事件後、すぐに手術が施されましたが、椿さんの顔にはひどい傷跡が残りました。

番組で、椿さんは次のように語っています。

前科ってまあ、いわなきゃ見えないものなので。

こっちはもう、何もいわずして見えてるもの。

まあ、理不尽を感じますよね。はい。

被害者が泣きを見るという意味が身をもって分かったといいますか…。

爆報!THEフライデー ーより引用

被害者なのに、加害者以上に人目を気にして生きなければならない理不尽さ。

椿さんは、心にも深い傷を負いました。

仮面ライダーが椿さんを救う

事件後、自宅に引きこもりがちになった椿さん。ある時、子どものころの「ヒーローになりたい」という夢を叶え、仮面ライダーになったことを思い出します。

すると、胸にこんな熱い想いが沸き上がってきました。

正義のヒーローが、悪者に人生を壊される結末なんてあってはいけない。

爆報!THEフライデー ーより引用

椿さんは、俳優業を再開することを決意。3回の手術に耐え、崩壊した顔をほぼ元の顔に戻すことができました。

番組では、マスクを取って手術後の顔を公開。傷跡は、まだ目の下に残っていますが、隠さずに生きていくことを番組で宣言しました。

椿さんに届いた応援メッセージ

番組放送後、椿さんに多くの激励が寄せられています。

【ネットの声】

・がんばれ、悪者に負けるな!

・椿さん…あなたのその姿は、本当に『仮面ライダー剣』の主人公・剣崎一真そのものだよ…。

・イケメンすぎんだろ。これからもずっと応援します。

反響を受けて、椿さんは2月3日にブログを更新。

応援の声に感謝しつつ、数多くの犯罪被害者たちのためにも、前に進んでいく決意を改めて述べました。

自分より、もっと苦しんでいる被害者の方々が沢山が、います。

何が出来るかは分かりませんが、僕なりに頑張っていきます!

椿隆之オフィシャルブログ ーより引用

悪に屈せず、何度でも立ち上がって、多くの人に勇気を与える…椿さんは、まさにヒーローそのものの道を歩んでいます。


[文・構成/grape編集部]

出典
爆報!THEフライデー椿隆之オフィシャルブログ

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