「父からいじめ」と助けを求めた、被虐待児 教育委員会の対応に「ひどすぎる」の声
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2019年1月24日、千葉県に住む小学4年生の女の子が自宅の浴槽で亡くなっているのが発見されました。
警察の調べによると、被害女児は父親から日常的に虐待を受けていたとのこと。父親は「しつけとしてやった」と供述しており、警察は父親を傷害容疑で逮捕しました。
親がわが子の命を奪う、悲しい虐待事件。虐待は家庭内で行われることがほとんどのため、周囲の人が気付きづらいといわれています。
今回の事件では、虐待で苦しんでいた被害女児が、学校で助けを求めていたことが明らかになりました。
虐待児童の「助けて」を、教育委員会が父親に報告
当時通っていた小学校で行われた『いじめに関するアンケート』に対し、被害女児はこのように書いたといいます。
「父からいじめを受けている」
日常的に受けている虐待を『いじめ』として、被害女児はつらい思いを訴えたのでしょう。
この件を受け、児童相談所は被害女児を一時的に保護。その数か月後、被害女児は別の小学校に転校することになります。
しかし事件後、市の教育委員会が、アンケート用紙を加害者である父親に見せていたことが発覚しました。
被害女児が助けを求めていたにも関わらず、起こってしまった今回の事件。大人がしかるべき対応をとっていれば、尊い命が失われることを避けられたかもしれません。
教育委員会の行動に対し、ネット上では激しい非難の声が相次いでいます。
・告げ口されたことで、父親の虐待はエスカレートしたのでは?胸が苦しくなる。
・勇気を振り絞って書いたのに無視されるなんて…悲しすぎます。
・教育委員会は何のためにあるんだろう?子どもが危険な目に遭うことは予想できたはず。
・助けを求める子どもの手を、大人が振り払ったのか。残酷すぎます。
また今回の件に対し、多数の芸能人から非難の声が上がっています。
同月31日、デヴィ夫人は自身のブログで「毎回ことの重大さを認識していないのは、危機感を持つ職員が乏しいせいなのではないか。 これ以上、救える命が消えるのはたくさんです」と強い口調でつづりました。
保護者から虐待を受ける幼い子どもは、無力も同然。周囲にいる大人が少しでも早く気付き、保護することが重要です。
今回のような悲しい事件が二度と起きないよう、私たちはそのことをしっかりと意識し、行動に移さなければなりません。
[文・構成/grape編集部]