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がんで余命宣告を受けた母親 彼女の命を救ったのは『タイタニック』の2人

By - grape編集部  公開:  更新:

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出典:Gemma Nuttall

イギリスに住むジェマさんは28歳の時、結婚を考えて交際していた男性との間に赤ちゃんができました。しかし喜びもつかの間。病院で妊娠の検査をした数日後、彼女の体から進行性の卵巣がんが見つかったのです。

がんの治療をすれば、お腹の赤ちゃんを中絶することになります。非常に難しい選択を迫られたジェマさんが出した答えは「赤ちゃんを産む」というものでした。

「この子が私の命を救ってくれた。この子のおかげで、検査で病気を見つけることができた。私はこの子に恩返しをしなければ」

ジェマさんはがんの治療を拒否し、妊娠を継続。そして妊娠26週目に彼女は元気な女の子、ペネロペちゃんを出産しました。

元気な赤ちゃんの誕生…そしてあまりにもつらい宣告

帝王切開で出産すると同時に、卵巣がんの摘出を行ったジェマさん。その後は、放射線治療などを行いながら、がんの治療に専念しました。その数週間後…子宮頚部にがんが広がっていることが分かります。

ジェマさんはさらに子宮頸がんの手術を受け、無事に成功。それから2年間は再発もなく、彼女はペネロペちゃんと共に穏やかな生活を送っていました。

しかし2016年4月、ジェマさんのがんが再発。脳と肺に転移していてステージ4と診断されます。

「治療をするにはもう手遅れです。手の施しようがありません」

ジェマさんと母親のヘレンさんは、医師の言葉を聞いて打ちひしがれました。しかし2人は決してあきらめることはしなかったのです。

何か有効な治療法はないか、必死で探し始めたジェマさんたちは、ドイツのある病院でのみ受けられるという免疫療法について知ります。その治療を受けるには、旅費を含めて莫大なお金が必要となります。

2人は治療費を工面するために寄付金サイト『GoFundMe』でページを設立。寄付を募り始めました。

見知らぬ女性を救うため、タイタニックのコンビが立ち上がる

このエピソードは、ある1人のイギリス人女優の耳に入ることになります。その女優とは米アカデミー賞にも輝いているケイト・ウィンスレットです。

ジェマさんのことを知ったケイトは「彼女を助けたい」と思い、映画『タイタニック』で共演した俳優のレオナルド・ディカプリオに連絡。ケイトの考えに賛同したレオは、協力を快諾。2人は資金集めのために、あるものをオークションで売り出すことにしたのです。

その商品とは『ジャックとローズとディナーデートができる権利』

ジャックとローズとはレオとケイトが『タイタニック』で演じた役の名前。ビッグスターの2人と一緒にディナーが楽しめる権利を販売し、その売り上げと自分たちの寄付を合わせて、ジェマさんの治療費を支払ってあげたのです。

ケイトが私の命を救ってくれた

ジェマさんの治療は成功。現在は健康な生活を送っているジェマさんは、命の恩人であるケイトと電話で話をすることができました。彼女は海外メディア『デイリーミラー』にこう語っています。

ケイトに「あなたにはいくら感謝してもしきれません」といったら、彼女は「そんなバカげたこといわないで」といってくれました。

私のことをインターネットで知ったケイトは、「3人の子どもの母親である自分がもし同じ立場だったら」と考えたのだそうです。そして私のことを、「何としても助けたいと思った」といっていました。

Daily Mirror ーより引用(和訳)

「愛する娘、ペネロペのために生きたい」

決してあきらめることなく、何度でも困難に立ち向かったジェマさんは、ケイトとレオという有名人の心をも動かし、生きる希望を与えられました。

これからはジェマさんがペネロペちゃんと共に、穏やかな毎日を過ごしていけますように。


[文・構成/grape編集部]

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出典
GoFundMeDaily MorrorGemma Nuttall

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