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人間は食べた物でできている 100歳になっても健康でいるために

By - 吉元 由美  公開:  更新:

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吉元由美の『ひと・もの・こと』

作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。

たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。

人間は食べたものでできている〜人生100年時代を迎えるために

人間は食べたものでできている。人生100年時代になるといわれています。高齢になってからの20年、30年。どのように重ねていくかが切実なテーマになります。若い人は自分が高齢者になることをなかなかイメージできないかもしれません。しかし、自分の身体を健康に保つことが人生100年につながります。若い人も、いま食べているものが、40年、50年後の自分を創っていくということに留意する時代になりました。

アメリカ人の医師が、日本の高齢者の身体がしっかりとしていることに驚いた、という話を聞きました。戦前の日本の食生活は、決して現代のような豊かな食材にあふれていたわけではありません。シンプルな和食が、日本人の身体には合っていたのでしょう。添加物や農薬などの化学物質もほとんどなかったことも大きな要因になっています。

丈夫な身体を持った人生100年は、戦後の欧米型の食生活をしてきた世代にも当てはまるのか? 人生100年とは、薬剤を含めた医療の進歩の恩恵によって成り立つことでないかと思うのです。

もちろん、それは喜ばしいことではありますが、年間42兆円あまりの医療費を国が負担していることを考えると、そこに大きな矛盾がでてきます。42兆円のほとんどは高度医療と高額の薬剤だそうです。国の医療費の負担増は、私たちひとりひとりに跳ね返ってくる。では私たちに何ができるのかと考えた時、あたりまえのことですが健康を保つ生活をすること。とりわけ食生活にもっと意識を向けることが大切になってくるのです。

「人間は食べたものでできている」私たちの60兆の細胞と、10万kmある総血管と4〜6ℓの血液を元気に保つための食事を心がけること。自分の身体を何で創るかということが基本なのです。さまざまな健康法があります。健康雑誌では、毎月新しい健康法が紹介されています。何を選ぶかは、自分の身体と相談です。人体実験ではありませんが、試してみなければ分かりません。

ホリスティック医学の父といわれたエドガー・ケイシーはリーディングの中で、多くの病気の原因は血液の劣化である、と述べています。血液をきれいに保つ食事を心がける。ケイシーは、クレソン、レタス、セロリ、生のニンジンを多く摂ることを勧めています。また、できるだけビーツを食べることも勧めています。

ビーツはあまりなじみのない野菜ですが、時々マーケットで見かけますし、インターネットで取り寄せることができます。ニンジンとビーツをスライサーで薄切りにし、ドレッシングをかけて1、2時間おきます。少ししんなりとして食べやすくなるので、そのまま食べてもいいですし、レタスやクレソンと一緒に食べるのもお勧めします。多めに作れば2日ほどはおいしく食べられるので、忙しい中でもしっかりと生野菜を摂れるのです。

血液をきれいに保つために、ケイシーは揚げ物と豚肉を避けることを勧めています。酸化したもの、消化に負担になるものに気をつけることが大切なのです。

しかしながら、身体に負担をかけるものはなぜおいしいものが多いのでしょう? 本当に悩ましい。食べたものが身体を創る、という意識を持って、心と身体のバランスととりながら健康を心がけたいものです。元気に人生100年時代を迎えるために。


[文・構成/吉元由美]

吉元由美

作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
吉元由美オフィシャルサイト
吉元由美Facebookページ
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