「心が消耗する集まりには行かない」限られた時間を『いい時間』にする方法
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吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
『いい時間』は意識することから
『いい時間』を持つ。
年を重ねるたびに、『いい時間』を持つことの大切さを感じます。誰かと過ごすのとも、1人で過ごす時も、心が満たされるいい時間にしよう、と意識するようになりました。
心が消耗してしまう集まりはできるだけ行かないようにする。わくわくし、いい刺激を受ける豊かな場にいるようにする。こう決めて行動すると、とても楽なことに気付きました。ありあまるほど時間が残っているわけではない…これまでの年月を振り返ると、そんなことを実感するのです。
大人になるにつれて、時間がすぎる速さを感じるようになります。気付くと夕方になっている。ああ、やりたかったことの半分もできていない…そんな日がたびたびあります。
時間が速くすぎるように感じるのを、19世紀の哲学者、ポール・ジャネはこのように定義づけました。
『時間の心理的長さは年齢に反比例する』
例えば、50歳の人にとって1年は50分の1。5歳の子どもにしてみると1年は5分の1に相当します。よって、長く感じる…というわけです。
(参考:ジャネーの法則 Wikipedia)
また、子どもは毎日が新しい体験、発見であるために、1日を長く感じます。一方大人は多くのことを経験しているために新鮮味が少なく、時間がすぎるのを速く感じるそうです。
大人になるにつれて時間が「あっという間にすぎる」と感じるのであれば、その「あっという間にすぎる」時間の中でいかに『いい時間』を持つか。子どもが新しい体験や発見することで1日を長く感じるのであれば、大人になってからも常にフレッシュであればいいのではないか。ここに創造性を発揮するポイントがあるように思います。
『いい時間』とは、心が満たされる時間。集中して仕事ができたら、それはもう心も達成感も満たされたいい1日になります。『いい時間』とは、その時間がエネルギーになるかどうか。「あー、楽しかった!」というのとはまたひと味違い、心と感性が活性化され、創造力が育まれる時間です。人それぞれの『いい時間』があるでしょう。意識することによって、自分の中での『いい時間』を育むことができるのです。
私にとっての『いい時間』の1つが、月に1度のお花のレッスンです。花と向き合っていると、そのことしか頭にありません。一本の花を、枝をどこにどう生けるか。花と対峙するというのは、我を外していく作業でもあります。「ここに生けたい」という私の意志でなく、「ここに生けて」という花の声をいかにキャッチするか。その声に従って手が動く…というのが理想です。なかなかそんなレベルには行きませんが、こんなささやかな目標を持って臨むレッスンは、私にとって新しい自分を育てる時間になっています。
あっという間にすぎていく時間の中で、『いい時間』を創っていく。ますます大切な年代に入ってきました。
作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー
[文・構成/吉元由美]
吉元由美
作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
⇒ 吉元由美オフィシャルサイト
⇒ 吉元由美Facebookページ
⇒ 単行本「大人の結婚」