あなたはいま何月の人?平均寿命を12か月で割ると、あなたの季節が見えてくる
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秋田県のスーパーで買った鮭弁当 フタを開けたら?「笑った」「世界は広いわ」「秋田県のわりとマジでおすすめなグルメ」というコメントを添えて、Xに写真を投稿したのは、鬼灯すすき(@susuki_hozuki)さん。 秋田県の有名な食べ物といえば、きりたんぽや稲庭うどんなどを、思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、ほかにも秋田県の名物があるのだとか。

ペットボトルの底に磁石を入れて? 3時間後の結果に「次からコレ!」洗ったペットボトルを乾かす時、中だけがなかなか乾かず困ったことはありませんか。この悩みは、身近な『ある物』を使うとすっきり解決できます。牛乳パックを乾かす時にも使えるアイディアなので、ぜひチェックしてください。
吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
年を重ねるということは
年を重ねるということは、未知の自分と出会うこと。数年前のある日、少し暗いところで地図を見ようとしたら、字がぼやけて見えない。目をこすっても、目薬を差してもはっきりとしない。そう、老眼です。40代の半ば、初めて『老い』と出会った瞬間でした。
ある日、目の下に小さなシミができていることに気付く。ある日、口元のシワが深くなっていることに気付く。ある日、生え際に白いものが目立っていることに気付く。ある日、疲れが抜けないことに気付き、ある日、さっぱりしたものばかり食べている自分に気付く。
「寄る年波には勝てない」という言葉の通り、じわじわと感じる自分の年相応の現象。実は、とても面白いなあと思っているのです。
10代の頃、見るもの聞くものが新鮮で、小さなことにも感動して、喜んで、泣いて、笑っていた日々の中に、少しずつ大人になっている自分を感じたものでした。
20代になり、社会に出て、そして作詞家になってからは、どんな表現ができるか、明日の自分が楽しみでした。「やったことのないことをやってみよう」この気合いがエネルギーになりました。
30代、40代、悩む時期があり、子育ての時期があり、いま、50代も半ばをすぎて、リタイア、終活という言葉がちらちらと聞こえてきます。
それでも寄る年波に勝てない自分をおもしろがれるのは、これからどれだけ楽しいことがあって、どんなにたくさんの喜びがあるかと思うとわくわくしてくるからなのかもしれません。
人生を四季に当てはめてみると、自分が立っている場がよく分かります。日本人の平均寿命である84歳を12か月で割ります。すると、1か月が7年になります。そうして計算してみると、私は8月の半ば近くにいることになります。
仮に、立春を新年とすると9月の半ば。どちらにしても、これから実りの秋、収穫期を迎えるということになります。これから人生の実りを味わえる年代に入るということ。こう考えてみると、年を重ねるのは悪くない。豊かな実りを味わうために、まだまだ耕す余地がたくさんあるということです。
これまでに蒔いた種が実る。よい種であれば豊かに実るように耕して、栄養を与える。悪い種であれば、その芽に気付いて早めに摘み取り、その場を耕す。
年を重ねていくということは、こうして自分を耕して、実りへつなげていくことなのだと思うと、不思議と勇気が湧いてくるのです。
特に人生の後半戦、このことを意識していくことで、寄る年波が嘆きになるか、喜びになるか、分かれ道があるのです。
年波…いい言葉ですね。年波を乗りこなす。人生は、サーフィンのようです。これから見えてくる景色を楽しもう。この心意気が、明日を創っていくのです。
作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー
[文・構成/吉元由美]
吉元由美
作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
⇒ 吉元由美オフィシャルサイト
⇒ 吉元由美Facebookページ
⇒ 単行本「大人の結婚」