grape [グレイプ]

アリアナ・グランデ「日本語の勉強をやめる」 経緯に、日本人からさまざまな反応

By - grape編集部  公開:  更新:

Share Tweet LINE コメント

2019年1月、日本の漢字をいれたタトゥーがバッシングの対象になってしまった歌手のアリアナ・グランデ。

新曲『7 rings(七つの指輪)』にちなんで『七輪』といれたところ、「焼肉に使う七輪を連想する」「意味を事前に調べなかったのか?」といった指摘が相次いでしまいました。

その後、アリアナ・グランデは『七輪』に『指』を新たに加えたものの批判的な声は収まらず、ついにはアメリカ人の彼女が日本の漢字のタトゥーをいれることについて「文化の盗用」と指摘する声まで出てしまう始末。

しかし、もともとアリアナ・グランデは大の親日家として有名。彼女はこれまでにも自身のSNSを通じて日本好きをアピールし、日本のファンからは『七輪』についても好意的な声が目立っていました。

アリアナ・グランデは日本公演でたびたび来日

もともとブロードウェイやTVで女優として活躍していたアリアナ・グランデが歌手デビューを果たしたのは、2011年のことでした。

2013年に発売されたデビューアルバム『ユアーズ・トゥルーリー』は、Billboard 200チャートで初登場1位を記録。歌手としての人気も急上昇しました。

デビューアルバムのヒットを受け、アリアナ・グランデは2014年の年明けに、初めての来日公演を開催。当時、すでに日本でも人気が高かった彼女の初来日公演は、メディアでも取り上げられました。

ちなみに2014年は、来日公演も含めて1年に4回も日本を訪れていたのだそうです。

そして、2015年には夏の音楽フェス『SUMMER SONIC』の東京と大阪の両公演に出演。その際、自身のTwitterで日本語のメッセージを投稿していました。

アリアナ・グランデは日本語をしゃべる?

海外セレブの中には、来日の時だけ日本好きをアピールする人も多くいます。

アリアナ・グランデの日本語のツイートも、リップサービスの一環と見る動きもありましたが、そうした見方は徐々に変わっていきました。

アリアナ・グランデは、日本語を勉強している様子をSNS上でたびたび投稿しては、日本を愛する気持ちが本物であることをアピール。

また、アリアナ・グランデが「大ファンだ」と公言していたきゃりーぱみゅぱみゅさんの誕生日には、日本語のメッセージも投稿しています!

日本語を勉強し、日本語のメッセージも披露するアリアナ・グランデを、日本のファンが喜ばないはずがありません。

しかし、アリアナ・グランデの親日家ぶりに対する海外の反応はさまざまでした。

アリアナ・グランデに対する海外の反応

アリアナ・グランデの公式インスタグラムとTwitterのフォロワー数を合わせると2億人近くにものぼり、インターネット上での影響力は絶大。

また、彼女が日本に関する投稿をすれば、2億人近い世界中のファンが目にします。

彼女の親日家ぶりに対するファンの反応は「また日本に行けるといいね」「普段の活動も忙しいのに、日本語の勉強もするなんて尊敬」といった好意的なものばかりでした。

しかし、一部からはネガティブな声が出ていたのも事実です。

・日本以外の話題にも触れてほしい。

・いつも日本、日本、日本…ほかの国のことも忘れないで。

・日本に嫉妬するレベル。

アリアナ・グランデが韓国で炎上

中でも、特に批判の声が強まったのは、2017年の韓国公演での出来事でした。

アリアナ・グランデは、飛行機の遅延により韓国公演のリハーサルをキャンセル。リハーサル風景を観覧する権利も含まれていたVIPチケットの購入者からは、払い戻しを求める声が上がりました。

しかし、キャンセル理由は飛行機の遅延であり、アリアナ・グランデの個人的な事情によるものではありません。批判されてしまった原因は、その後の対応にありました。

公演前、アリアナ・グランデはトイレで歌う動画をSNS上で公開。また、その日の公演が終わり次第、韓国を発つことも分かり、「誠意がなさすぎる」「韓国でのライブはトイレで歌うリハだけで十分ということ?」とファンの怒りを買ってしまいます。

トイレで歌う動画を公開したのは、アリアナ・グランデなりのファンサービスの一環だったのかもしれません。

しかし、韓国公演の前に訪れた日本では、リハーサルに費やした時間も滞在期間も韓国とは比べ物にならないほど長いものでした。

そうした対応の差が、韓国国民の怒りを買ってしまったのかもしれません。

一連の炎上騒動は韓国国外でも話題を呼び、当時、アリアナ・グランデに対する韓国国民の怒りの声がメディアをにぎわせました。

アリアナ・グランデ MVで日本への愛を炸裂

炎上騒動が起きたものの、アリアナ・グランデの日本に対する思いに変わりはありませんでした。

これまでにもSNSを通じて親日家ぶりをアピールしてきたアリアナ・グランデは、2019年1月18日にリリースされた『7 rings』のMVで日本への愛を炸裂させています。

いたるところに散りばめられた日本語の表記。また、お箸や品川ナンバーの車も登場し、いままで以上に彼女の日本愛を強く感じる内容になっています。

世界中で話題を呼んだ『七輪』のタトゥーも、同曲にちなんだものでした。まさか、ここまで批判的な声が寄せられるとは、アリアナ・グランデ自身予想していなかったことでしょう。

アリアナ・グランデ「日本語の勉強をやめる」

『七輪』騒動後、相次ぐバッシングに耐えかねたアリアナ・グランデは、日本語の勉強や日本語が表記されたグッズの販売をやめることをTwitter上で宣言します。

シングル曲『Thank u,next』にちなみ『ありがとう』と書かれたシャツは、アリアナ・グランデの公式グッズとして販売されていた

日本の勉強は本当に楽しくって熱中していたことだったけど、もうやめます。日本に住みたいと思ったこともあったけど、もういい。さよなら。

ArianaGrande ーより引用(和訳)

盗用や私用を意味する『アプロプリエーション(appropriation)』と、意味を理解して評価する『アプリシエーション(appreciation)』ではまったく異なります。

日本人のファンは、私が日本語の言葉を書いたり、日本語が書かれた服を着たりすると、いつも嬉しがってくれました。

でも、日本語が表記されたグッズはサイトからすべて消しました。誰も気にしていないみたいですけど。

ArianaGrande ーより引用(和訳)

ほかにも「これ以上、私にどうしてほしいの?」「何をいわせたいの?」といった投稿をしたアリアナ・グランデ。しかし、一連の投稿は後にすべて削除されています。

感情が高ぶり、突発的に投稿してしまったものなのかは不明ですが、これまでのアリアナ・グランデの日本愛を知っていた日本のファンからは悲しみと落胆の声が寄せられました。

・日本のファンの多くは、彼女のタトゥーを否定なんかしていないし、批判もしていない。こんな結果になってしまい残念。

・「文化の盗用」といっている人は、ほとんどが日本人以外。アリアナ・グランデの日本愛は本物だし、侮辱されたとは思っていない。

・なぜネット上は、誰かを批判することしかできない人ばかりなのだろう。

アリアナ・グランデのため、日本人が広めた『ハッシュタグ』

ひどく落ち込んでいる様子のアリアナ・グランデのため、日本のファンの間であるハッシュタグが広まっています。

それが『#ThankYouArianaLikeJapan』というもの。

ネット上には、日本のファンからのさまざまなコメントが、このハッシュタグをつけて投稿されています。

・日本のファンは、アリアナのことを待っているよ。文化を盗用されただなんて、思っていない。

・アリアナ・グランデはがんばって日本語の勉強をして、私たち日本人を笑顔にしてくれた。アリアナ・グランデの努力は無駄ではないし、私たちは理解しています。

・日本人でさえ、日本語を間違えることがある。アリアナ・グランデだけに限らず、海外の人が日本語を間違えていたら、優しく教えてあげるべき。

今回、争点の1つになっているアリアナ・グランデのタトゥーが文化の盗用か否かについては、難しい問題であり、すぐに答えを出すことはできません。

どこからが文化の盗用であり、どこまでが許される範囲なのかの線引きは曖昧で、個人の価値観によっても異なることでしょう。

しかし、今回のアリアナ・グランデのタトゥーや、サイトから削除された日本語のグッズなどは、文化の盗用とは感じられません。

そもそも、『七輪』は『7 rings(七つの指輪)』にちなんだものであり、日本語の誤用とはいいきれません。

また、サイトから削除されたグッズは、誤った日本語が使われたものはありませんでした。

アリアナ・グランデは『七輪』のタトゥーをきっかけにして起きた一連の騒動について、これ以上語りたくないのか、追加のコメントは出していません。

彼女が本当に日本語の勉強をやめてしまったのかは不明ですが、日本のファンの思いがアリアナ・グランデ自身に届いていることを願うばかりです。


[文・構成/grape編集部]

出典
arianagrande@ArianaGrandekyarypappa

Share Tweet LINE コメント

page
top