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5月1日、『令和』の時代へ 『平成』最後の4月にワクワクドキドキ

By - 押阪 忍  公開:  更新:

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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。

新元号「令和」発表 アナウンサー押阪忍の『美しいことば』

平成31年4月1日、午前11時41分、安倍内閣の菅官房長官から 新元号『令和』が発表されました。この一瞬は、世の中で動いている〝音″が全て止まったような静寂な国民注視の瞬間でありました。

『平成』の発表の時は、昭和天皇ご崩御の直後で自粛ムードがあり、『新元号発表』に対して、今年のような期待感や、にぎやかさは無かったように思います。今回は天皇陛下がご健康で上皇へ、皇后陛下は上皇后へおなりになり、5月1日には皇太子殿下が、新天皇にご即位されるという国家慶事のため 『新元号』は、国民こぞって祝賀の中で 待ち望んでいたものでした。

ところで、『平成』を発表した 元小渕長官と同じく、菅官房長官の今回の新元号『令和』の発表の映像や写真は、未来永劫残り、ことあるごとに再生されるのですから、菅長官は、永遠に記憶される政治家となった訳ですねぇ…。本当は安倍総理ご自身が発表されたかったのではと…余計な憶測をしたりして…。

安倍総理は、記者会見で 「『令和』の出典は、従来の中国の古典からではなく、日本の万葉集にある『初春しょしゅん令月れいげつにして、気淑きよく風やわらぎ、梅は鏡前きょうぜんひらき、蘭は珮後はいごこうかおらす』からとったものだ」と説明し「あすへの希望の花を 大きく咲かすことができる時代をつくりたい」と述べました。

日本の万葉集からの出典に、新時代に向けて、梅の馥郁ふくいくたる香りと風和らぐ気持ちになり 『令和』の新元号を しっかりと受け止めました。

5月1日は、『新天皇の即位式』 そして国民が かつて体験したことのない10連休 ! 〝ワクワク ドキドキ″の平成の4月が続きます。

<2019年4月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2019年現在、アナウンサー生活61年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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