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昔から日本人に馴染み深い『鯖』は、光ものの王者 旨い鯖寿司を頬張る楽しみ

By - 押阪 忍  公開:  更新:

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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言ひとりごと』にお付き合いください。

さばは、光ものの王者です。

突然ですが、みなさんは魚の鯖はお好きでしょうか?

「血管の健康に大切な栄養が豊富に含まれている」ということで、鯖は今改めて注目されているそうです。

鯖は、日本近海を群れになって回遊する魚として、昔から日本人に馴染み深い魚ですよね。ぶりよりも庶民的で値段も安価なので、スーパーの売り場にも『鯖』がでない日は、無いそうです。

鯖は、いわしあじと同じ『光もの』と呼ばれますが、それらの魚の中でも、一際大きく、姿、形も王者の風格がありますよね。

昔から神前や、仏前に供えたり、祭りや祝い事には、鯖寿司はかかせないという地域が、かなりありますね。

その祭り事が終わると、友人宅から、拙宅に竹の皮で包まれた『鯖寿司』が約束のように贈られて参ります。旨いです!実に旨いのです!!

楽しみは、ゴールデンウィーク明けにホントに旨いこの『鯖寿司』が故郷の親友から贈られてくることです。

大ぶりの鯖が特上の地元米の上に、それを包むようにキチンと載せられています。友人の気持ちがそのまま伝わる様な鯖寿司なのです。

見事に並んだ鯖寿司をその真ん中からしっかり摘まんで、頬張ります。うーん実に旨いです。

握ってくれた友人の匠の味に感謝しながら、また一つ、また一つと、本物の鯖寿司を頬張っております。

鯖とご飯の酢加減が絶妙だから、三つ四つと、あっという間に手を出し頬張ってしまいます。時折スーパーで鯖寿司を見て、買って頂くのですが、やはり鯖とお米の味が違うので、がっかりしています。

でも、そういいながら買ってしまう自分がしっかり存在しています。

鯖寿司好きアナウンサー なんですね…。

<2023年6月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2023年現在、アナウンサー生活65年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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