『気にしない練習』を習慣化する 自分も人のことを気にしなくなると、見える景色が違ってくる
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吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
「気にしない」のレベルを上げよう
炎暑と言いたくなる今年の夏。日射しは避けたい。でも、できるだけ薄着で過ごしたい。
残念なことに二の腕がたくましい私は、ノースリーブのワンピースを着ても、半袖のカーディガンを羽織らずにはいられません。とても二の腕のプルプルを人様に見せられない。
暑さと見栄を比べると、見栄が勝ってしまう。今さら何を……と思いつつ、です。
この夏に訪れたニューヨークも30℃を超える暑さでした。いつものようにノースリーブのワンピースにカーディガンを羽織る私を見て、娘が言いました。
「ママ、暑苦しい!」
「でも、二の腕見せたくない」
と言うと、娘は私の見栄をバッサリ。
「ママの二の腕なんて、誰も気にしない」
あ、そうか。でもなあ……。
「ニューヨークでは、誰も人のことを気にしないよ」
別に「よく見られたい」とは思っていない。でも「変に見られるのは嫌」という中途半端な私の見栄が、情けなくなりました。
他人に言われたことを気にする。どう思われるか気にする。「気にする」というのは、エネルギーを消耗するものです。
他人の言葉に振り回される以上に、自分の見栄に振り回されることほど無駄なことはありません。
「気にしない」と意識してみる。実際に言葉にしてみる。例えば、人間関係でもやっとすることがあったとき、「気にしない、気にしない」と言葉に出してみる。
『気にしない練習』です。これを習慣していくことで、自分の中のモヤモヤを流せるようになるように思います。
「気にしない」と同じように、「どうでもいい」と思ってみるのも、モヤモヤを流すきっかけになります。決して投げやりな気持ちで言うのではなく、大勢に影響のないことなら抱えている必要はないのです。
「それがあなたの人生に何か悪影響をもたらしますか?」
娘の小学校の先生は、子どもたちが些細なことでもめたときに、いつもこのように言っていたそうです。
この言葉が適切な指導かどうかは別にして、なるほど、そう考えてみるとどうでもいいことで気を煩わせていることがある。先生のこの言葉も、モヤモヤを流す呪文のようです。
「誰も人のことを気にしない」
『気にしないのレベル』を上げてみると、なんと気が晴れることか!自分も人のことを気にしなくなると、見える景色が違ってきます。
ということで、カーディガンを羽織ることなく、ニューヨークを歩きました。涼しい。より風を感じて気持ちいい。
とは言え、二の腕対策についてはちゃんと気にした方がいい。写真の数々が、そう主張していました。
いのちを紡ぐ言葉たち かけがえのないこの世界で
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※記事中の写真はすべてイメージ
作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー
[文・構成/吉元由美]
吉元由美
作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
⇒ 吉元由美オフィシャルサイト
⇒ 吉元由美Facebookページ
⇒ 単行本「大人の結婚」