日本人のモノを大切にする気持ち「もったいない」を国際語に 押阪忍の『美しいことば』
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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。
ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独り言』にお付き合いください。
私たちの日常生活には、外来語、特に英語が深く浸透しています。ラジオからTV、TVからパソコン、パソコンからスマホと生活様式も大きく変化し、ウェブ関係の用語は、若い人たちの間では日常会話として飛び交っています。
ところで、日本発の『国際語』として認められていることばは、どれぐらいあるのでしょうか。古くは富士山(FUJIYAMA)、芸者(GEISHA)、すき焼き(SUKIYAKI)などがあり、スポーツの世界の相撲(SUMO)、柔道(JUDO)、空手(KARATE) なども、世界語として認められています。
昨今では、日本の自然や文化、日常生活に根ざしたことばも、国際語として広がっており、津波(TSUNAMI)、俳句(HAIKU)、カラオケ(KARAOKE)、寿司(SUSHI)、交番(KOBAN)など、国際語として認知された日本語は、30語を超えているそうです。
オリンピック、パラリンピックを3年後に控え、日本古来の『おもてなし』ということばが、脚光を浴びていますが、『仏つくって魂入れず』では困ります。外国の方々へは、付け焼き刃にならないように、温かいことばと、精一杯の接遇で、それを示せるよう努力したいと思いますね。
ところで、この『おもてなし』とは、反対の響きがあるかもしれませんが、『もったいない』ということば。日本人の美徳であるモノを大切にする気持ち、更には日本人の精神文化の高さを世界に示せる『もったいない』。
この『もったいない』の意味を表現することばは、世界広しといえども一つもないそうです。それだけに、もったいないをより広め、日本発の国際語として貢献できないものかと、密かに願っているのですが…。
<2017年11月>
フリーアナウンサー 押阪 忍
1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。1965年には民放テレビ初のフリーアナウンサーとなる。以降テレビやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典なども行う。2017年現在、アナウンサー生活59年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。