日本人のモノを大切にする気持ち「もったいない」を国際語に 押阪忍の『美しいことば』
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洗濯機の蓋は開けておく?閉める? 企業の回答に「反省」「逆やってた」洗濯機のお手入れをしていますか。洗濯槽の裏側は見られませんが、しっかりとお手入れしていないとカビが繁殖してしまいます。カビを防ぐ方法を確認して、定期的に洗濯槽の掃除をしましょう。
洗濯は『お湯』がいいって本当? 事実に「マジか」「危ないところだった」洗濯槽のカビ対策にお湯を使いたい時はありませんか。お湯のほうが効果が高そうで…と思うかもしれませんが、実際の効果や適切な湯温について日本電機工業会が公式サイトで解説していました。ぜひ参考にしてみてください。
こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。
ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独り言』にお付き合いください。
私たちの日常生活には、外来語、特に英語が深く浸透しています。ラジオからTV、TVからパソコン、パソコンからスマホと生活様式も大きく変化し、ウェブ関係の用語は、若い人たちの間では日常会話として飛び交っています。
ところで、日本発の『国際語』として認められていることばは、どれぐらいあるのでしょうか。古くは富士山(FUJIYAMA)、芸者(GEISHA)、すき焼き(SUKIYAKI)などがあり、スポーツの世界の相撲(SUMO)、柔道(JUDO)、空手(KARATE) なども、世界語として認められています。
昨今では、日本の自然や文化、日常生活に根ざしたことばも、国際語として広がっており、津波(TSUNAMI)、俳句(HAIKU)、カラオケ(KARAOKE)、寿司(SUSHI)、交番(KOBAN)など、国際語として認知された日本語は、30語を超えているそうです。
オリンピック、パラリンピックを3年後に控え、日本古来の『おもてなし』ということばが、脚光を浴びていますが、『仏つくって魂入れず』では困ります。外国の方々へは、付け焼き刃にならないように、温かいことばと、精一杯の接遇で、それを示せるよう努力したいと思いますね。
ところで、この『おもてなし』とは、反対の響きがあるかもしれませんが、『もったいない』ということば。日本人の美徳であるモノを大切にする気持ち、更には日本人の精神文化の高さを世界に示せる『もったいない』。
この『もったいない』の意味を表現することばは、世界広しといえども一つもないそうです。それだけに、もったいないをより広め、日本発の国際語として貢献できないものかと、密かに願っているのですが…。
<2017年11月>
フリーアナウンサー 押阪 忍
1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。1965年には民放テレビ初のフリーアナウンサーとなる。以降テレビやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典なども行う。2017年現在、アナウンサー生活59年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。