『防寒対策』をとるスズメ 写真家が『生き抜く知恵』を感じる1枚が…
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『樹液のつらら』に寄ってきたのは… 北海道の1枚に「すごい瞬間」「妖精みたい」シマエナガの『すごい瞬間』が話題 冬になると?「コレは見たことない」「感動する」

木の洞にいたエゾフクロウ その表情に「なんてかわいい」「福が訪れそう」「幸福が舞い降りてきたかと」 北海道の森で撮影されたフクロウの表情が?
- 協力
- @aerial2009
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木の洞にいたエゾフクロウ その表情に「なんてかわいい」「福が訪れそう」「幸福が舞い降りてきたかと」 北海道の森で撮影されたフクロウの表情が?
肌寒い日が一気に増えてきた2025年11月下旬現在。外出時には、防寒着が必須になった人も大勢いるでしょう。
『防寒対策』が必要なのは人間だけでなく、野鳥も同じようです。
写真家の中野さとる(@aerial2009)さんは、冬仕様の姿になったスズメを撮影し、Xで公開しました。
写真を見た人から「癒やされる…」「すっかり冬だなあ」と声が上がった姿が…。
モフモフになっている!
スズメが冬にかけてふっくらとする理由は、寒さをしのぐために体に脂肪を蓄え、羽毛をふくらませて空気の層を作り、熱を逃がさないようにしているためと言われます。
モフモフとした体は、高級なコートのようにも見えますよね。
体がふくらんだスズメは『ふくらスズメ』とも呼ばれ、『福良』や『福来』といった字があてられることから、縁起のよい存在としても知られます。
中野さんの『モフモフスズメ』の写真には「あったかそう…。天然のダウンコートみたい」「なでたら気持ちよさそうだ」といった反響が届きました。
10年以上活動する『スズメ写真家』 取材で明かした生態の魅力
筆者は、『スズメ写真家』として10年以上撮影を続ける中野さんを取材。
季節によって姿を変えるスズメの魅力などについて聞きました。
――冬が近づくにつれて、体がふっくらするスズメを見ると、どのようなことを感じますか。
スズメは、季節によって姿を変えるのが面白いですよね。
夏は羽毛が体にくっついていてスリムですが、寒い季節には羽毛の1本1本が浮くようになって空気が入り、ふっくらとするんです。
まるでドレスを着たようなスズメも見ることができます。
私はよく『パリコレ』ならぬ『チュンコレ』と表現するのですが、季節に応じて衣装を着飾ったようなスズメを見ると、なんとも嬉しくなりますね。
ちなみに、こちらが夏の姿。
羽毛は薄くスリムで、冬との厚みの違いが一目瞭然です。
中野さんによると、スズメの体が変化する気温の目安は23度前後だそうで、「徐々にではなく、急に見た目が変わるんです。すごい適応力ですよね」と感心します。
季節に応じて姿を変えるスズメを『ファッションショー』のような感覚で見ているようですね。
――『モフモフスズメ』の写真を見た人には、何を感じてほしいですか。
体の形が変わるのは、ただかわいいだけではなく、過酷な冬を乗り切るための知恵なんですよね。
見た目のかわいらしさはもちろんですが、生きるために必死で体温を逃さないようにしている小さなスズメの生態も知ってほしいです。
愛おしいモフモフな姿の裏側に、自然界で生き抜く知恵が詰まっていることを知ると、ますますスズメが身近に感じられるでしょう。
冬の街角で見かければ、そっと「頑張ってね」と声をかけたくなりますね…!
※本記事は投稿者様の許諾を得た上で掲載しております。
[文・構成・取材/grape編集部]