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食欲の秋 『3時のおやつタイム』でエネルギー補給を

By - 押阪 忍  公開:  更新:

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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独言』にお付き合いください。

食欲の秋 到来

ひと昔前までは「天高く馬肥ゆる秋」と、食欲の秋をこう表現した時代がありました。本来この文言の由来は、古来中国では 馬が肥える収穫の秋は、力のついたその馬で戦争の準備をする…という意味があったそうです。語感がいいので、おおむね、青壮年以上の男性が、手紙や文章の書き出しに、食欲の秋の枕言葉のように遣ったものでした。私もその1人です。でも今は、この表現も そろそろお蔵入りのようですね。

さて、皆さんはどんな秋なのでしょうか。大学生を対象としたある調査によりますと、1位 食欲、2位 読書、3位 スポーツ、4位 睡眠、5位 芸術と続いていました。睡眠が4位というのは、寝ぐるしい夏から 解放されたということなのでしょうか…。

閑話休題それはさておき… 実りの秋です。新米から始まって 穀類、キノコ、果物などが、どっと食卓を飾ってくれますが、当方とすれば、不漁とはいえ(目黒の秋刀魚さんまも冷凍でしたが) あぶらののった美味なる秋刀魚さんまに、先ずは舌鼓を打ってみたいと思っています。

ところで、食欲の秋と銘打って、デパチカで女性向けのスイーツを 派手に売り出しているのを見かけました。ミネラル豊富なナッツや、ビタミン、鉄分を多く含んでいるプルーンなどの『おやつ類』です。企業の女性社員のグループが 昼食のあと立ち寄って、大量に買ってくれるとのことでした。

昼食後、時間が経つと 血糖値が下がって脳の働きが低下し、仕事の能率が下がるので『3時のおやつタイム』は、エネルギー補給のためには、理に叶っている訳ですね。

食欲の秋は、家庭の食卓やレストラン、飲食店だけではなく、企業の職場にも進出しているということを 昭和のアナウンサーは勉強させていただきました。

<2019年10月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。東京オリンピックでは、金メダルの女子バレーボール、東洋の魔女の実況を担当。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典、東京都庁落成式典等の総合司会も行う。2019年現在、アナウンサー生活61年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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