「私たち、入れ替わってる!?」 異国で男女逆転にチャレンジした夫婦がいた! By - grape編集部 公開:2017-05-12 更新:2018-05-27 エッセイ夫婦書籍海外旅行 Share Post LINE はてな コメント エジプトにて。おにぎりの扮装でおにぎりを配る夫婦 2016年、男女の入れ替わりによる戸惑いや面白さが話題になったアニメ映画がありましたね。 古来から男女の間に横たわる、性差による価値観の違い。そんな人類最大のテーマに果敢に挑んだ夫婦がいます! 世界中を旅しながら追求した さまざまなアートの形 マン&ウーマンプロジェクト エジプトで男女逆転 エジプトの女性になりたい。チフミをエジプト人の男性にしたい。国籍や性別を超えるパフォーマンスをしたい。 書籍「生きるための芸術」 ーより引用 40歳を前に仕事を辞めた石渡のりおさんは、妻のちふみさんと共に、檻之汰鷲(おりのたわし)という名義で、世界中を旅しながらアート活動を行っていました。 エジプトに滞在した際、イスラム文化の奥深さに興味を抱いたそうです。 イスラムといえば、「既婚女性は家族以外に肌をさらすことはタブー」など、性差がはっきりとしていることで有名です。 常々「自分は空っぽの存在である」という考えを持つ檻之汰鷲さんは、いつものように自分を無にし、新しい自分を作りたいと考えました。 イスラムという宗教がはっきりと根付く土地で、あえて「国籍や性別を超えたい」と思ったそうです。 夫婦は、それぞれ男装、女装をして写真を撮ることに決めます。 ぼく自身は、エジプト人にも女性にもなっていませんでした。気持ちが日本人男性39歳、イシワタノリオのままでした。 外側をつくっても内側から湧いてくるものがありませんでした。つまり、ぼくには女性の心がありませんでした。 しかし、化粧をして女性になろうとしたことで、わかったことがありました。美しくあるべきだ、というプレッシャーです。 自分が女性になった途端に襲ってきました。それは、自分が今まで無意識のうちに女性に対して突きつけてきた眼差しでした。 鏡に映る自分を見て残念な気持ちになると同時に、もっと美しくなりたい、そういう感情が込み上げてきました。 書籍「生きるための芸術」 ーより引用 女装をしたことで、さまざまなことに気付けたそうです。 生活していると、自分の気持ちを相手に「分かってもらえない」と感じることはよくあります。 そんなときには一回深呼吸をして、自分ではなく相手の立場になって考えると、もやもやしていた視界が開けるかもしれません。 このほかにも、世界各国で夫婦はさまざまなアートの形に挑戦しました。 リビングアート ザンビアで泥の家を建てる 生活に必要なものといえば、電気、ガス、水…挙げればきりがないですね。 夫婦が向かったザンビアとは、まさに電気、ガス、水道が満足に使えない環境でした。 カリノシ家族は、お金こそありませんが、身の回りにある数少ない道具と自然の恵みをフル活用して暮らしていました。 つまり、「ない」を「ある」に変え、便利を生み出しているのです。 書籍「生きるための芸術」 ーより引用 額縁に飾った絵や彫刻ではなく、「生活に密着したアートを手がけたい」と思い、夫婦は地域の人々と同じように、泥で家を建てることにしました。 豊かさとは何でしょうか。何でも手に入れられることが豊かさだと、ずっと思っていました。 しかし、そこにあるけど取らない、要らないという態度をとることで、もっと豊かになれる可能性が見えてきたのです。 書籍「生きるための芸術」 ーより引用 いまはお金を払えば欲しいものが手に入りやすい時代ですが、そもそもあらゆる商品が、「誰かが作り出したサービスや商品」だと、檻之汰鷲さんは語ります。 「ない」ならば作ってしまえばいい、これも1つの発想の転換です。 生活していると、つい欲しいものが増えてしまいがちですが、買う前に一度、考えてみるのもいいですね。ほかのもので代用できたり、自身で生みだしたりできるかもしれません。 何気ない日常にこそ 発見や喜びがある 「ポジティブだから」「行動力があるから」特別なわけではありません。 「未来のことを考えると不安になる」と檻之汰鷲さんはつぶやいています。けれど、人の数だけ未来は作ることができるとも考えています。 そんな旅の様子がエッセイになりました。 檻之汰鷲さん自身、1つの国を終えるたびに書き記すことで、「次に自分が何をしたいか」が明確になったといいます。 各国での様子はもちろん、私たちが日々暮らす上でヒントになりそうな「生きる知恵」がたくさんちりばめられていますよ。 「自由にチャレンジしていいんだ」「何気ない日常に発見はひそんでいるんだ」 そんな気づきを得られる一冊です。 檻之汰鷲 著 『生きるための芸術 40歳を前に退職。夫婦、アートで生きていけるか』 2017年5月18日発売予定 Amazon:生きるための芸術 40歳を前に退職。夫婦、アートで生きていけるか (ファミリーズ「お金からの解放」シリーズ) [文・構成/grape編集部] 『日本語なのに読めない』貼り紙 内容が?「もはや外国語」「なんて?」旅行中に立ち寄った温泉。貼り紙の内容に首を傾げた理由が? レジ店員「そのカバン…」 レジ店員が客に声をかけたワケが?「これは声かけちゃう」「最近、自信喪失していて、今日もとぼとぼと帰路についていたんだけど…」 Share Post LINE はてな コメント
2016年、男女の入れ替わりによる戸惑いや面白さが話題になったアニメ映画がありましたね。
古来から男女の間に横たわる、性差による価値観の違い。そんな人類最大のテーマに果敢に挑んだ夫婦がいます!
世界中を旅しながら追求した さまざまなアートの形
マン&ウーマンプロジェクト エジプトで男女逆転
40歳を前に仕事を辞めた石渡のりおさんは、妻のちふみさんと共に、檻之汰鷲(おりのたわし)という名義で、世界中を旅しながらアート活動を行っていました。
エジプトに滞在した際、イスラム文化の奥深さに興味を抱いたそうです。
イスラムといえば、「既婚女性は家族以外に肌をさらすことはタブー」など、性差がはっきりとしていることで有名です。
常々「自分は空っぽの存在である」という考えを持つ檻之汰鷲さんは、いつものように自分を無にし、新しい自分を作りたいと考えました。
イスラムという宗教がはっきりと根付く土地で、あえて「国籍や性別を超えたい」と思ったそうです。
夫婦は、それぞれ男装、女装をして写真を撮ることに決めます。
女装をしたことで、さまざまなことに気付けたそうです。
生活していると、自分の気持ちを相手に「分かってもらえない」と感じることはよくあります。
そんなときには一回深呼吸をして、自分ではなく相手の立場になって考えると、もやもやしていた視界が開けるかもしれません。
このほかにも、世界各国で夫婦はさまざまなアートの形に挑戦しました。
リビングアート ザンビアで泥の家を建てる
生活に必要なものといえば、電気、ガス、水…挙げればきりがないですね。
夫婦が向かったザンビアとは、まさに電気、ガス、水道が満足に使えない環境でした。
額縁に飾った絵や彫刻ではなく、「生活に密着したアートを手がけたい」と思い、夫婦は地域の人々と同じように、泥で家を建てることにしました。
いまはお金を払えば欲しいものが手に入りやすい時代ですが、そもそもあらゆる商品が、「誰かが作り出したサービスや商品」だと、檻之汰鷲さんは語ります。
「ない」ならば作ってしまえばいい、これも1つの発想の転換です。
生活していると、つい欲しいものが増えてしまいがちですが、買う前に一度、考えてみるのもいいですね。ほかのもので代用できたり、自身で生みだしたりできるかもしれません。
何気ない日常にこそ 発見や喜びがある
「ポジティブだから」「行動力があるから」特別なわけではありません。
「未来のことを考えると不安になる」と檻之汰鷲さんはつぶやいています。けれど、人の数だけ未来は作ることができるとも考えています。
そんな旅の様子がエッセイになりました。
檻之汰鷲さん自身、1つの国を終えるたびに書き記すことで、「次に自分が何をしたいか」が明確になったといいます。
各国での様子はもちろん、私たちが日々暮らす上でヒントになりそうな「生きる知恵」がたくさんちりばめられていますよ。
「自由にチャレンジしていいんだ」
「何気ない日常に発見はひそんでいるんだ」
そんな気づきを得られる一冊です。
檻之汰鷲 著
『生きるための芸術 40歳を前に退職。夫婦、アートで生きていけるか』
2017年5月18日発売予定
Amazon:生きるための芸術 40歳を前に退職。夫婦、アートで生きていけるか (ファミリーズ「お金からの解放」シリーズ)
[文・構成/grape編集部]