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オーディション番組に出場した自閉症の青年 歌い始めると観客は言葉を失った

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

アメリカで放送しているTV番組『アメリカズ・ゴット・タレント』。ジャンルを問わず、あらゆる特技をもった人々が優勝を目指すオーディション番組です。

2019年5月に始まった新シーズンの『アメリカズ・ゴット・タレント』に出場した男性が大きな話題となっています。

母親のティナさんに付き添われてステージに登場した22歳のコーディ・リーさんは、視覚障害と自閉症を持っています。

名前や年齢などを審査員から聞かれ、しっかりと答えるコーディさん。「今日はピアノを弾きながら歌を歌います」というと、客席から拍手が起こります。

目が見えない自閉症の青年が、どんなパフォーマンスを披露してくれるのだろう…会場はそんな期待と緊張感が高まります。

そして彼が歌い始めると…。

コーディさんが披露したのはダニー・ハサウェイの『A Song For You』。

パフォーマンスが終わると、観客、審査員ともスタンディングオベーション。感動して涙を流す人の姿も見られます。

審査員たちはみんな、コーディさんの歌声を絶賛。そして今シーズンから新しく審査員に加わった女優のガブリエル・ユニオンがゴールデンブザー(それぞれの審査員が1度だけ押せるブザーで、その場で本選進出が決まる)を押し、コーディさんは生放送の本選に出場することが決定しました。

この動画は投稿から約1週間で2千500万回以上視聴され、コメントが殺到しています。

・神様からの真のギフト。彼は素晴らしい。今シーズンの優勝者だと思う。

・なんて素晴らしいの!どんなことだって可能なのよね!

・泣いちまったじゃないか。これはおそらくもっとも美しい『アメリカズ・ゴット・タレント』のビデオの1つだ。

番組でのコーディさんのパフォーマンスは多くのメディアでも取り上げられ、『番組の歴史に残る感動の瞬間』として絶賛されています。

生まれつき視神経が発育不全だったコーディさんは、生後5日で大きな手術を受けて無事に成功。そして幼いころに自閉症と診断されます。

ある日、音楽を聴いた瞬間に彼の才能が開花しました。現在は歌手、ピアニスト、エンターテイナーとしてレストランやワイナリー、音楽イベントなどで演奏。

近年では招待ゲストとして、ニューヨークにある世界的に有名なコンサートホール『カーネギーホール』でパフォーマンスを披露したということです。

視覚障害と自閉症を持ちながらも、音楽的才能と努力によって自らの生きる道を切り開いているコーディさん。彼の歌声はただ美しいだけでなく、内からあふれ出る生命力を感じます。

そのピュアな魂の歌声に、聴く人の心が揺さぶられるのではないでしょうか。

2019年の『アメリカズ・ゴット・タレント』はまだ始まったばかり。早くも優勝候補といわれているコーディさんが、次回はどんな歌声を披露してくれるのか期待が高まっています。


[文・構成/grape編集部]

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